フランスでは、6カ月健診時に、担当医が離乳食について説明することが多い。ハーフバースデーという区切りに離乳食がスタートというのは感慨深い。育児のターニングポイントとなるこの時期、ここまで育ってくれたべべに感謝するのと、ここまで頑張って育てた自分たちをねぎらうことも忘れずに、新たな育児戦争(?)の幕開けを祝うとしよう。
離乳食は1日1回(お昼が適当)、なるべく野菜から始めたい。ニンジン、ホウレンソウなど、季節の新鮮な野菜を蒸す、もしくは煮てピュレにしたものを与える。決して無理強いしないことと、アレルギーがないか調べるために同じ食材を3日続けて与えてみること。それから、毎回作るのは大変だから、ある程度まとめて作ったものを、冷凍用ビニールやシリコンのお菓子型や、氷の型などに小分けして冷凍しておくとあわてなくてすむ。
大切なのは、自分で食べるということ。親がすすめなくても大概はスプーンを持ちたいと言い張るが、もちろん上手には食べられないので、親はもうひとつのスプーンで食べさせる。あちこちに飛び散るピュレ…、挙句の果てにはピュレを手づかみして投げ飛ばすなんて行為も…。ご飯を食べることもべべにとっては遊びの延長でしかないから、抗戦しつつも、ある程度は目をつぶろう。
ちょうど時を同じくして、理由がはっきりせずにぐずったり、べべによってはおしりやほっぺが真っ赤になったり、下痢が続いたり、夜中突然泣き出して泣き止まないなどの症状が現れる。これらは「初めての歯」が生え始める前兆。薬局で買えるホメオパシーのCamiliaや歯ぐき用のジェルでマッサージしてあげ、大人だったら悲鳴を上げるほど痛いらしい歯の生え始めをなんとか手助けしてあげたい。このころになると、お座りもほぼ完成し、腕を使ってズリズリとほふく前進を始めたり、ハイハイも遠くない。また、ベッドでつかまり立ちする子もでてくるので、高さ調節のできるベッドなら早めに下段まで下げること。運動量が増えて体が疲れるので、お昼寝は必須だ。(凛)