前号に引き続き、パリ南西に接するシュレンヌ市にある外国人対象のauto-école(自動車教習所)オーナーのフェーレンバックさんのインタビューです。今回は日仏ドライバーの違いについて質問してみました。(和)
私は、フランス人は、運転がとても上手いという印象を持っています。F1ドライバーも大勢いますし。車を運転する時の日本人とフランス人の違いはどんなところにあるのでしょうか。
「私が今まで教えた生徒さんを含め、日本人ドライバーは道路交通法どおりに、まじめに運転します。教えたことを完璧にこなそうと努力する姿勢がある。その一方、フランス人ときたら、自己中心的でルールを守らないドライバーが多い。確かにレースの世界でフランス人はトップレベルといえるでしょうが、一般道路ではとなると誇れるレベルではありません。30年前までは毎年1万6千人もの人が交通事故で亡くなっていたのです。そのせいもあって、フランスの道路交通法がどんどん厳しくなっています。私が思うに、世界一運転が上手なのは日本人ですよ」
フランスにおける交通事故はどのようなものが多いのでしょうか。日本人が交通事故を起こした例など聞いたことがありますか。
「フランスでの交通事故の原因の1位は飲酒運転、2位はスピード超過、3位は優先順位の間違いです。日本人ドライバーの事故例については聞いたことがありません」
フランスの違反はなにが一番多いですか。
「駐車違反です。日本人は一般的に車を購入する時に駐車場も借りるので、極めて少ないと思いますよ」
最後に読者のみなさんにひとことお願いします
「何度も繰り返しますが、優先順位は日本と反対なので気をつけて下さい。あと、ミラーをいつもしっかり見て下さいね」