春の花が咲き乱れ、青葉の繁るベルヴィル公園(20区)を散歩していると、坂をのぼりきったところにある〈Maison de lユAir(空気博物館)〉の屋上に、プロペラのようなものが回っている見慣れない装置が二つ見えた。説明パネルによると、これは騒音のほとんどない市街地用ミニ風力発電機で、再生可能エネルギーの普及を目指すパリ市が4月初めに試験的に設置したものだ。地方でよく見かける風力発電用風車に比べると小型ながらも、1基で6世帯分の消費電力(暖房は除く)にあたる年間1万5千キロワットの発電が可能。ここで生産された電気は空気博物館で利用されている。
公園の散策の後は、大気の働きや汚染について説明している空気博物館の展示も是非ご覧あれ。(し)