この時期のべべの身体発育のスピードは早く、体全体がふっくらし体重は出生時比で約2倍にもなる。しかし発育は個人差が大きく、目安と言われる曲線グラフ通りに成長していないからといって無理に食べさせようとせず、小児科医が順調と言うのなら、その子なりのペースを見守ってあげたい。少しずつ首に筋肉が付いてくるこのころのべべは色や音へも敏感に反応するようになる。三原色の中でも赤が一番識別できるので、赤いおもちゃやガラガラなどで遊んであげるとよい。このように様々な刺激を糧にべべの脳の神経回路はぐんぐん発達する。表情も豊かになり、ニッコリと笑い返してくれてとても可愛い。そんな瞬間を永遠にする写真を、忙しさにかまけて撮らなかった私は今非常に後悔している。赤ちゃん写真家*に依頼すればパパママとべべ、家族全員の表情が残せるので記念になる。
予防接種BCGは義務ではなくなったが、リスクの高い地域(イル・ド・フランスなど)に住んでいる場合は受けておいた方が安心だ。ワクチンは処方箋をもとに薬局で購入し、次回健診時に持参するまできちんと冷蔵庫で保存する。べべの世話で忙しいけれど、ママのケアも忘れずに。かかりつけ婦人科による産後健診は産後8週間以内に受ける。その際、産後のリハビリが必要と判断された場合は面倒と思っても、将来、尿失禁や臓器下垂などを防ぐ効果があるので必ず受けて欲しい。10回までは医療保険で返済される。腹筋を引き締める運動が開始できるのはこのリハビリが終了してから。
慣れないべべとの生活でふと気持ちが落ち込み、泣きたくなったりするのを産後特有のマタニティブルーと呼ぶ。出産を機にホルモンが急激に変化するのが原因といわれているが、特に育児への不安が強いとマタニティブルーになる可能性が高い。重症になってしまう前に解決策をみつけたい。(凛)
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