週刊誌シャルリ・エブド 5月27日号の表紙。
「演劇的な姿勢をとって、警察官たちを指さしながら『サルコジ、あなたが見える。サルコジ、あなたが見える』と何回か繰り返しただけだ」
2月27日、マルセイユ、サンシャルル駅での警察官たちによる滞在許可証チェックを見かねた哲学の教師が「(そういう警察官の態度の中に)サルコジ、あなたが見える…」と何度も叫んだ。こうした意思表示のやり方は社会の秩序を乱すとして、5月19日、同教師に100ユーロの罰金刑が下った。こうした裁判は、サルコジ大統領への一切の批判を封じ込めようとしていることだ、と批判の声が上がった。風刺週刊誌シャルリ・エブドの最新号の表紙は、編集長シャルブのイラストを使って「サルコジ、あなたが見える」。同じイラストを使った赤いTシャツも売り出した。
「大統領のとることができる一番いい態度は、肩をすくめて無視することだ」
ミッテラン大統領の顧問だったジョルジュ・キエジュマン弁護士。
「サルコジ大統領の問題点は、ミッテランやシラク大統領と違って、自分自身で闘技場におり立つことからきている」
政治学者のステファン・ロゼス。
60機
仏軍基地が開設されたばかりのアラブ首長国連邦が、フランス、ダッソー社が誇る戦闘機ラファルを、この数年のうちに60機購入するという交渉が進んでいる。海外市場を目指し、技術の粋をこらしたこの戦闘機、初めの計算とは裏腹にこれまで1機も海外に売られていない。この交渉が成立すると売り上げ総額は60~80億ユーロに達する。