「フィヨン(教育相)の勝ちかもしれないけれど、腕をこまねいて見ているわけにはいかない。選挙権を持っていない私たちにとって、デモに参加することが唯一残された行動だから」。「日が経つにつれフィヨン法を撤回させることは難しくなっていくけれど、新しい手段を考え出して抵抗したい」 3月15日、パリで行われたフィヨン法反対デモ(561号 “actualite 参照)に参加した高校生たちの声。 「立候補するかどうかは、彼の判断だけに任されています。〈知る者は言わず、言う者は知らず〉という格言をご存じでいらっしゃいますよね」 ベルナデット・シラク夫人。産経新聞紙上でのインタビューで、夫シラク大統領が3選を目指して2007年の大統領選に立候補するかどうかをたずねられて。 |
-0.3% 国立統計経済研究所の発表によると 2003年度は、民間企業に働く人たちの購買力は、物価上昇に賃金アップが追いつかず、0.3%減。購買力が減ったのは6年ぶりのこと。特に会社幹部は1.1%減。それにひきかえ、最低賃金で働いている人は、最低賃金が毎年引き上げられているため、1.3%増。
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3月16日から17日にかけてル・パリジャン紙が行った世論調査で、欧州憲法条約批准に反対が51%に達し、初めて賛成を上回った。 17日夜、ちょうど開催中だった欧州憲法反対集会に参加していた共産党員たちにもこの結果が届き、会場に歓声が上がった。 社会党は党内投票で賛成を決定したが、同党左派のメランション上院議員は、反対運動を続けていて、この集会に個人の資格で参加。大きな拍手を浴びた。 |
●フランス全国の統一デモに約60万人参加 3月10日、賃金アップや、政府がなしくずしを図っている35時間法の維持を要求して、フランス全国の各都市で民間および公務員の各組合が統一デモを行い、予想を上回る約60万人(主催者側の発表では約100万人)が参加。13日、この動きにおそれをなしたラファラン首相は、公務員の賃金アップに関する各組合との交渉を3月中に行いたいと確約した。 ●フランス国鉄黒字に 4年間赤字に苦しんできたフランス国鉄SNCFだが、2004年度は、定年退職した機関士にかわる新規雇用を行わず3400人の人員削減を実施したり、さまざまな割引料金を導入して乗客数を300万人に増やしたりし、1億3000万ユーロの黒字に転換! 特にパリ—ボルドー間、パリ—マルセイユ間は、これまで飛行機を利用していた人たちのほとんどがTGVに鞍替えをしており、「21世紀は、19世紀のごとく列車の世紀だ」とルイ・ガロワ国鉄総裁は意気揚々。 ●モンパルナスタワーにアスベスト 3月13日、モンパルナスタワーのすべての階の天井や壁などに、発ガン物質として知られるアスベスト(石綿)が使われていることを、同タワーの管理会社が明らかにした。今のところ、ここで働く5000人や年間60万人の見学者には無害としているが、反アスベストの市民団体や医学界の一部は、アスベストを全面的に除去すべきと主張している。59階の除去作業には2億ユーロ以上が必要。 ●シャルル・ドゴール空港の一部再建 昨年5月23日、シャルル・ドゴール空港第2ターミナルEの発着ロビーの一部が、オープン後1年も経たないうちに、幅20メートル、長さ30メートルにわたって崩れ落ち、死者4人、負傷者3人を出したが、3月17日、パリ空港のピエール・グラフ総裁は、崩壊部分だけを建て直すのではなく、安全確保のため同ターミナルのドーム部分すべてを取り壊して再建することにしたと発表した。工費は約1億ユーロ。 ●ルノー車のクルーズコントロールに欠陥? 3月15日夕方、ノルマンディー地方の高速13号で、27歳の男性が5歳の男の子を乗せて運転するルノー〈ラグナ〉のクルーズコントロールが、時速87キロでブロックしたまま、アクセルもブレーキもきかなくなった。47kmを暴走し、高速の土手に乗り上げるようにしてようやく停止。昨年の10月と12月にもやはりルノーの〈ベルサティス〉でクルーズコントロールがブロックしたままになったが、ルノー社は、同装置の欠陥ではなく運転者の操作ミスと主張してきた。 ●ウェールズ強し 3月20日で、ヨーロッパ6カ国対抗ラグビーが終幕。ウェールズが変化に富んだ攻撃でアイルランドを32-20で破り、初の5戦全勝優勝。昨年全勝優勝のフランスは、ウェールズに破れただけの4勝1敗で2位。 |
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