17区のメトロ、ポルト・マイヨ駅近くに気軽に行かれるビストロがあると聞いて早速訪ねてみた。
ランチのメニューは、前菜とメインを選択できて13€だ。軽いゴルゴンゾーラのタルトやレンズ豆のスープもよさそうだったが、連れはカボチャのサラダとタルタルステーキ、私は、オーナー、ジャン・バティストさんのおばあさんのレシピを忠実に再現しているという自家製テリーヌとコルシカ風子牛のソテーを注文。いずれも生産者から直接仕入れているというワインも、おすすめに従いサン・ジョゼフ(25cl/8€)を頼んだ。
鶏レバーのテリーヌは、店自慢だけあって非常に美味しい。メインの前にワインやパンをとりすぎないように注意が必要だ。メインの子牛のソテーは、ジャン・バティストさんの故郷の味。オリーブがたくさん入っていて太陽の日差しが恋しくなる一品。大きなパスタが添えられていて見た目も素敵だ。ナイフでたたいているというタルタルは、粗挽き風で舌触りが楽しくボリュームもたっぷり。
これだけ手がかかっている料理なのに13eのランチは断然お得とあって、連日常連客が押し寄せにぎやかな雰囲気。予約した方がよさそうだ。それとは対照的に、夜は、ぐっと大人っぽく、ア・ラ・カルトで落ち着いて食事を楽しむ雰囲気に変身する。予算はだいたい25~30€ほど。
聞けばシェフは30歳の日本男児、梶原節紀(さだき)さん。ジャン・バティストさん曰く、「雇うなら断然日本人シェフ、仕事が細かくきっちりしているから客がついてくるんだ」とのこと。梶原さんも、そんなシェフのひとり。彼の丁寧な仕事ぶりを堪能するなら、早速店に予約を入れよう。(月)
Le Cercle du 17e
Adresse : 5 rue Labie, 75017 Paris , FranceTEL : 01. 4574 .2298
土日休