私は今、在仏何十年とういう日本人ひとりと、フランス人ひとりという狭い職場で働いています。日本人の方は、日本人というよりフランス人化しています。
私はまだ在仏歴2年。最近、日本が恋しくなっています。その日本人の方に対して、みょうに消極的になってしまうのはなぜなんだろうと思ったり、なんかへんに圧倒されてしまいます。たぶん考え過ぎなんだと思うんですが…。(アリ)
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私は日本人の方と仕事で接しているので、自分の日本人らしさを取り戻したり、自分の現地化の度合いを測らされたりしています。相手の方の立場になってみると、あなたの存在が役に立っているかもしれません。あなたがいるおかげで日本語をキープしてるとか日本人らしさを失わないとか…言葉には出さないでしょうけれど。仕事場であってカルチャーセンターやカウンセリングセンターではないので。でもきっと気づいてか気づかずか、それは否定できない事実だと思います。
フランスの社会に馴染むための現地化は、一種の防御反応ともいうべきものですから、その人も必死に馴染もうとしているうちに現地化しているのでしょう。
現地化しながら日本人であり続けるって、ものすごく大変な作業です。慰めより分析に走ってしまいましたが…。でも苦労は必ず身になりますから。お気を落とさずに。(桜)
*OVNI-HPけいじばんから転載。