「殺人者は、ビールやミルクを分かち合っていた隣人たちだった。私たちは、再び同じルワンダ人になることができるだろう」 ルワンダのキガリで行われた、大虐殺から10年の追悼式典で朗読された詩。 「残念ながら貧困者は減らなかった。社会の枠外に押し出された人たちも減らなかった。彼ら犠牲者たちは社会のシステムに属せず、誰からも保護されていない」 |
20.4% 2004年の1月と2月、紙巻きタバコの売り上げが大きく落ち込み、タバコの販売量が20.4%下がった。1月の値上がりの影響が大きい。 10.5% パリ市内の家賃が高騰し続けている。2003年度は3.6%高だが、新たに貸す場合、家賃は平均10.5%上がり、フランスのインフレ率の5倍に当たる! この10年間で46%上がったことになり、中産階級もパリでアパートを見つけることが次第に困難になってきている。 1.8% 欧州委員会の発表によれば、2004年度のユーロ圏の経済成長率は1.8%で、「景気回復は比較的緩やか」とのこと。 2億700万€ エアバスの新大型機A-380一機の価格。エアバス側によれば、一機に800人前後を乗せることができるので、最終的には経済的とのこと。 |
●仏ラグビー強し 3月28日は、ヨーロッパ6カ国対抗ラグビーの最終日で、フランスチームは、スタッド・ド・フランスで世界チャンピオンの英国チームと対戦。ヤシュビリ選手らの活躍で前半2トライをあげ、後半は英国の反撃に苦しんだものの24-21で逃げ切り、2年前に続く5戦全勝優勝に酔った。 ●ベルトラン・カンタ被告に8年の刑 3月29日、リトアニアのビリニュス裁判所は、昨年7月滞在先のビリニュスで、恋人の女優マリー・トランティニャンの顔面を殴打し死亡させたロック歌手ベルトラン・カンタ被告に、「殺害の意思があった」として禁固8年の刑。被告側は「殺意はなかった」とし直ちに上告。 ●第3次ラファラン内閣 3月28日の地方圏議会選挙で大敗を喫した責任をとり、3月30日、ラファラン首相は辞任したが、シラク大統領は彼の再任を求め、第3次ラファラン内閣の組閣が始まった。閣僚候補間の調整に手間どったり、右派のフランス民主主義連合(UDF)バイルー党首が同党員の入閣を拒んだりしたため時間がかかったが、3月31日、第3次ラファラン内閣誕生。これまで華々しい活躍を見せたニコラ・サルコジ前内務相は経済・財政・産業相に。フランソワ・フィヨン前社会相は教育相に、ドミニック・ド・ヴィルパン前外務相は内務相に、ジャン=ルイ・ボルロー前都市相は雇用・労働・社会相に、それぞれ就任。ドミニック・ペルバン司法相、ミシェル・アリオ=マリ国防相などは留任。重要な閣僚のほとんどがシラク大統領の忠臣で固められている。 ●ラファラン首相人気急落 4月初めにリベラシオン紙が行った世論調査によると、シラク大統領を支持する人は前月より4%下がって40%、ラファラン首相を支持する人はわずか31%。 ●第28回パリ国際マラソン 4月4日、3万5000人が参加してパリ国際マラソンが開催されたが、男子ではエチオピアのアンバサ・トロサ選手が2時間8分56秒で優勝。女子はケニヤのサリナ・コスゲイ選手が2時間24分32秒で優勝。 ●ルワンダの大統領フランスを非難 4月7日、ルワンダの首都キガリで、1994年の約100万人に達するという大虐殺から10年が過ぎたのを機に、追悼式典が開催された。同国のカガメ大統領は、弔辞の中で、「当時、フランス政府は集団虐殺の準備が進んでいることを知っていながら、政府軍に武器を与え、訓練を行った」とフランスを厳しく非難した。フランスの外務省は「大統領の発言は重大であり、事実に反するものである」と直ちに抗議。 ●英国のエリザベス女王来仏 英仏「親善協定」調印からちょうど100周年を祝い、4月5日、ユーロスターに乗ってエリザベス女王がフランスを正式訪問。同日はシャンゼリゼ大通りをパレードしてから晩餐会。6日はパリ中心にあるモントルグイユ通りを散策。7日はトゥールーズのエアバス工場を見学し(英国で翼が製造されている)、両国間の前向きな協調をフランス語で称えた。 |