OVNI 527 : 2003/8/1 N° 527 2003-08-01 ●国際エイズ協会会議でマンデラ氏演説 7月13日から16日にかけてパリで国際エイズ協会会議が開かれた。世界各地から科学者や医師など5000人が集まり、エイズウイルスに関する最新の研究成果や治療法などについて討論が交わされた。14日には、ネルソン・マンデラ前南ア大統領が壇上に立ち、これまでに2600万人がエイズで亡くなったが、その内の95%は開発途上国の患者であり、貧困にあえぐアフリカ諸国などの患者が経済的理由で治療を受けられないのは、人権に対する世界的レベルでの背信行為である、などと怒りに満ちた口調で演説。最近ブッシュ米国大統領が、エイズ対策としてアフリカに5年間で150億ドルの経済的援助を確約しているが、ヨーロッパもそれ以上の努力をすべきだと強く要請した。 ●今年で2回目の〈Paris – Plage〉 今年も7月20日から、市民たちに遠くに出かけなくてもバカンス気分を味わってもらおうと、ポン・デザールからアンリ4世河岸までが、3000トンの砂を使った〈パリ・プラージュ〉に変貌。初日は60万人が訪れる人混みとなり、300脚のデッキチェアは取り合いとなった。8月17日まで続く。 ●リンゴの新種〈アリアンヌ〉 フランスのInra(国立農学研究所)で開発されたリンゴの新種〈アリアンヌ〉が注目されている。60年にもおよぶ交配の成果で、リンゴの大敵〈黒星病〉に強く、味の方も酸味がきいている上に糖価値も高く申し分ないという。現在の収穫量は年20トンだが2007年には2万トンに達し、フランス全国に行きわたるようになるという ●コルス民族解放戦線による爆破テロ 7月20日未明、ニース市中心部にある税関局と税務署の建物が、ほとんど同時に爆破された。同日夜には、オート・コルス県バスティア市の空港に近い県経済局の建物が爆破され全壊状態になった。7月21日、民族・独立運動派の武装組織FLNC(コルス民族解放戦線)は、爆破が同組織によるものであることを認めた。 ●エッフェル塔で火事 7月22日午後7時ごろ、エッフェル塔の最上階にある整備室から出火。10分以内に消防車20台、消防士100人近くが駆けつけ消火にあたった。最上階にいたるまで消火用の給水システムが完備していて早急に鎮火。幸い死者・負傷者ゼロ。 ●フランス南部で山火事が相次ぐ 例年にない日照り続きで、フランス南部で山火事が相次いでいる。7月15日、コルス島南部、アジャクシオ市から30kmのラ・グラヴォーネ峡谷で6カ所から同時に出火。消防士300人、飛行機やヘリコプターも動員されて消火活動が続けられているが、強風それに湿度16%というまれにみる乾燥状態のため、23日現在も25kmの幅で猛威を振るっている。すでに3000ヘクタールが灰になった。7月17日から18日にかけてヴァール県やレ・ザルプ・ド・オート・プロヴァンス県でも数カ所で出火。またたくまに11000ヘクタール以上が燃え尽き、バカンス客など 1万人以上が避難。 ●今年もアームストロング選手が優勝 今年で100歳になったツール・ド・フランスは7月4日にスタート。米国のランス・アームストロング選手が、ピレネーでの山岳コースで、ライバルのウルリッヒ選手に40秒の差をつけて区間優勝し、1分少々の僅差を保ったまま、27日シャンゼリゼにゴールイン。5連覇を飾った。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。