Josette Kalifa《chansons de Leo Ferre》

 今年のレオ・フェレ没後10周年追悼公演で歌い大評判だったジョゼット・カリファは、体全体が声の塊。小さな身体で熱唱する姿がピアフにそっくりだ。
 彼女が歌うと不思議な響きを放つ『アナーキストたち』。60年代の人気グル−プ、ロス・マシュカンボスも歌っていた『月』が格別美しい。官能的な『タンゴの時代』ほか、『死を歌わないで』、『追憶と海』などの大作も難なく歌いこなしている。このCDでは、フェレの作品特有の華麗なシンフォニックは影を潜め、アコーデオンとパーカッションだけで歌うシンプルなもの。それだけに彼女の歌に込められた感情の動きが見事にうかがえる。
●Entre 2 Caisses《Faute de grives》
 アントル・ドゥ・ケースは、レ・フレール・ジャック以来の、才能の凝縮した先鋭的で質の高いボーカル・グループ。
 この新CDでは、前作でも取り上げたA・ルプレストやF・ブランシュの歌のほかサルクロやC・セマルの歌も披露。なかでもモンロー、三島、ダリダなど、自殺を遂げた世界の著名人たちを歌った『A quoi bon?』は、耳を疑うくらい痛快。C・ヌガロの『Clodi clodo』や詩人G・クーテの『Derniere bouteille』が絶品。ゲンズブールが映画音楽のために書いた『L’Herbe tendre』もアカペラで歌っていて、とにかく素晴らしいハーモニーだ。

 9月15日~17日、パリのCafe de la danse(01.4700.5759)で公演予定。(南)

DVD
●Led Zeppelin DVD(Warner)
 ライブ盤に恵まれなかったレッド・ツェッペリンだけに、1970 年、73年、75年、79年のライブが収められたこのDVDの発売は、ロック史上画期的なできごと。圧巻は、70年、ロンドンのアルバートホールでの1時間40分におよぶコンサート!
 『Dazed and confused』では、歌手のプラントとギターのペイジが、ライブならではの緊張感溢れるインタープレイ。弓弾きもまじえたペイジのギターは、どこまでもブルージーかつ鮮烈だ。『Moby Dick』では、ドラムスのボーナムが、20分近い、地球もうち割るかのごときソロをとる。そしてプラントの絶唱が聴かれる『Whole lotta love』…。
 ボリュームを精一杯上げて聴きましょう。夏の暑さが気持ちよくなってくる。(真)


●ソー公園でクラシック音楽
 パリ郊外にある美しいソー公園のオランジュリーで、毎年クラシック音楽フェスティバルが開催されている。今年も充実した内容。8月のおすすめを紹介。
 3日はチェコのコチアン弦楽四重奏団が、ハイドンの作品74の1、お得意のスメタナの第1番、モーツァルトのK465 など、弦楽四重奏曲の粒よりの傑作を演奏する。
 16日と17日は、ウィーンピアノ三重奏団が、ハイドン、メンデルスゾーン、シューマンのピアノトリオを演奏する。
 24日は、現代最高といわれるプラジャーク弦楽四重奏団が登場。曲目もベルクの『抒情組曲』、ベートーヴェンの第13番と、彼らの意欲的な姿勢が感じられる。
 30日は、ヴァイオリンのルノー・カピュソン、ヴィオラのジェラール・コセ、チェロのゴーティエ・カピュソンという室内楽をこよなく愛するフランスの音楽家3人が集まって、バッハのゴールドベルク変奏曲を演奏。
いずれも17h30開演。19
/26.40
*Parc de Sceaux, 92330 Sceaux
RER B線Parc de Sceaux下車
●教会でもクラシック音楽
 サン・ルイ島内にある教会でのクラシックコンサートも聴き逃せない。
 9日(20h45)と10日(17h)は、ヴィオラ・
ダ・ガンバ奏者ジョルディ・サヴァールとの共演でも知られているリュート奏者ホプキンス・スミスが、ジョン・ドーランドなど英国エリザベス朝時代の作曲家の数々の曲を演奏する。20.90
/25.30
 17日は、ソプラノのアンヌ・マグエとカウンター・テナーのジェームズ・ボーマン、それにフィリップ・ルフェーヴルが指揮するカプリッチオ・フランセの演奏で、ペルゴレージ作曲の『スターバト・マーテル』。バロック声楽曲の傑作が教会内に響きわたる。この演奏は19日(20h45)に、サン・ジェルマン教会でも聴くことができる。25.30
/33
*Eglise St-Louis en l’ile:
19bis rue St-Louis en l’ile 4e

★上記のコンサートはすべてFnac などで
前売り中。



 

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