●第13回〈ゲイ・プライド〉 6月28日午後、同性愛者の祭典〈ゲイ・プライド〉がパリで開催された。およそ70万人が、イタリー広場からレピュブリック広場まで音楽に合わせて踊ったりしながら行進し、同性愛者に対する差別のない社会を訴えた。 ●エール・フランス、アルジェ便再開 1994年12月、アルジェ空港で武装イスラム集団がエール・フランス機をハイジャックして以来*、同社によるアルジェ便は中断されていたが、6月28日朝、パリを離陸したAF3538便は定刻にアルジェ空港に着陸。エール・フランスは、パリ-アルジェ間を1日2便、マルセイユ-アルジェ間を1日1便運航することになる。同社のパイロットなどの組合は、まだ安全性が確保されていないと反対している。 *着陸したマルセイユ空港で、特別部隊とテロリストとの間で銃撃戦になり、犯人全員が死亡。 ● ディルスさんにようやく刑事補償 少年2人を殴殺したとして有罪判決を受け、15年間服役したパトリック・ディルスさん(現在32)は、2002年4月、重罪院での再審で無罪と認められた。最近になって、ディルスさんに70万€、彼の再審のために闘い続けた彼の両親と弟にそれぞれ16万€と4万€、また裁判費用分として10万€、合わせて100万€が支払われた。フランスでの刑事補償としてはこれまでの最高額。 ●コンフェデ杯、フランス優勝 6月29日、スタッド・ド・フランスで、サッカーのコンフェデレーションズカップ決勝が、フランスとカメルーン両チームの間で争われた。この試合は、コロンビアとの準決勝中に、他選手との接触もなく倒れて死亡したカメルーンのマルク=ヴィヴィアン・フォエ選手(28)に捧げられた。試合は0-0のまま延長戦に入ったが、アンリ選手が延長前半7分にゴールデンゴールを決め、フランスが連覇。両国チームはフォエ選手の肖像写真といっしょに競技場を一周。 ●週刊誌〈エル〉が3000号 「Du serieux dans la frivolite, l’ironie dans la gravite 軽薄さの中に真剣さを、深刻さの中に軽やかさを」をモットーに、1945年11月に創刊された週刊誌〈エル〉が、6月30日発行の号で3000号に。詳しくは5ページの〈Media〉で。 ● マリアム・ラジャビさん釈放される 6月17日、テロ活動を行っている疑いでイランの反政府組織〈ムジャヒディン・ハルク〉のメンバー165人が一斉検挙された。同組織のリーダー、マリアム・ラジャビさんほか8人はそのまま拘留されて取り調べられていたが、7月2日、パリ予審部は証拠不十分として彼らの即時釈放を命令した。この一斉検挙に抗議して2人の女性が焼身自殺をとげている。 ● サルコジ内相、晴れのち雨 98年2月のコルシカ島エリニャック官選知事暗殺事件に関った疑いのある8人の被告の裁判が行われている最中、実際に知事に向けて銃を発射したとみられ、4年前から逃亡中だったイヴァン・コロナ(43)が、7月4日、コルス島南部で逮捕された。この知らせにサルコジ内相は「フランスにとってビッグニュース」とほくほく顔。2日後の7月6日には、2県に分かれているコルシカ島を1県に統一することの賛否を問う島民投票がコルシカ全島で行われたが、予想に反して反対票が50.98%に達し、サルコジ内相らが先頭になって訴えてきた行政改革に出足からブレーキ。 |