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★★★Richard Bohringer
『ディーバ』など多くの映画に出演し、『フランスの思い出』で87年度セザール主演男優賞を受賞したリシャール・ボーランジェは、12年前の初CD『彷徨』以来、歌う俳優としても人気が定着。今回の公演〈C’est beau une ville la nuit〉でも、いつもの酒焼けしたしゃがれ声で歌われる男のつぶやきがたっぷり聴ける。 1日～5日、9日～12日/20h 21.50€/24.50€（Fnac） ＊L’Europeen:5 rue Biot 17e 01.4387.9713 ★★★★Gilbert Laffaille 自作自演歌手ジルベール・ラファイユの作品の特徴は、明解で簡潔なテキストとともに政治的な内容も多分に臭わせる。ジャヴァやボサノバ、ブルースなどをピアノの弾き語りで歌う今回の長期公演〈Piano-Voix〉も残りわずかです。10枚目にあたる新作アルバム『Dimanche apres-midi』（Virgin）も好評発売中。 5日迄/20h30 15€/22€ ＊Theatre de Dix-heures: 36 bd de Clichy 18e 01.4606.1017 ★★★Les Wriggles 昨年、オランピア劇場やラ・シガールでの公演で大成功をおさめた5人組、レ・ウリグルスの活躍が目覚ましい。彼らの息もつかせぬスピード感のあるパンク・ポリフォニーやラップ・アコースティックを聴いていると、大スタジアムにいるような気分になるから不思議。反ブッシュ、反PSGなど、辛辣で滑稽極まりない言葉の洪水もさながら、5人が覇を競う壮絶なバトル・ロワイヤルが見事！ 22日～26日/20h30 20€（Fnac/Virgin） ＊La Cigale:120 bd Rochechouart 18e 予約は01.4700.5759 |
 Les Wriggles |
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| ●Souad Massi《Raoni》 透明感のある高音域、そしていぶし銀のような中音域、とまずその声の美しさに魅せられる、アルジェリア出身の女性歌手がスアッド・マッシ。フォークロックに近づいたかと思うと、アルジェリアの民謡風なメロディーやリズムが顔をのぞかせたり、と自分の生きている環境を忘れない姿勢がいい。ウッドやデルブカなどの民俗楽器をバックに歌われるアラビア語の魅力！ アップテンポの曲のノリもなかなかで、アルジェリアの女性たちが立ち上がって踊り出す…オランピアのコンサートも聴き逃せない。（真） 30日/20h30 22～30.80€ ＊Olympia : 28 bd des Capucines 9e/01.4742.2549 |
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| ●日曜の朝の室内楽 6日は、ピアニストのマリ＝ジョゼフ・ジュードの演奏でブラームスの『ピアノソナタ第1番』、メンデルスゾーンの『変奏曲作品54』、ラヴェルの『鏡』抜粋ほか。13日は、チェリストのアンヌ・ガスティネル、エマニュエル・クリヴィーンが指揮するフランス青少年管弦楽団の演奏で、シューマンの『チェロ協奏曲』とチャイコフスキーの『交響曲第2番小ロシア』。 いずれも11h開演 。 20€（当日売りのみで10hから発売） ＊Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 ●Orchestra Baobab 70年代に、セネガルのダンスバンドとして圧倒的な人気を誇ったオーケストラ・バオバブがリバイバル。キューバ音楽の影響を受けながらも、それこそ演歌を思わせるようなギターの泣き方、各種打楽器によるリズムの独特な絡み方など、〈アフリカ性〉をみごとに表現している、今いちばん気になるグループ。そのうえ、会場のバタクランは美しい木のフロア…くつろいで最後まで踊り抜きましょう。 26日 20.80€（Fnac などで前売り中） ＊Le Bataclan : 50 bd Voltaire 11e 01.4314.3535 ●ボンガ 家に友人たちが遊びに来ると、ボクは必ずボンガのCDをかけることにしている。すると、みんな「いいなあ！ だれ、この歌手？」と耳を傾ける。それくらい圧倒的な、元ポルトガル領アンゴラの男性歌手ボンガ。ゆったりと波打つリズムに乗った深い声は、ボクらの心を遠くまで運んでくれる。 24日～26日/21h 22€ ＊New Morning : 7 rue des Petites -Ecuries 10e 01.4523.5639 |
●エリック・エネル＋木村宇佐太郎 エリック・エネルがギターを弾きながら歌う世界には、パリの今を生きている男ならではの、鋭いエスプリとしゃれたフィーリングがただよう。シャンソンというよりポップスに近い軽さとスイング感もなかなか快い。前半は、エネルが「ぜひ聴きたい」と頼み込んだ木村宇佐太郎の琴と三味線の演奏で、どこまでも渋い日本の伝統音楽…という不思議なコントラストも心ゆくまで楽しみたい。 5日/20h 8€/6€（エスパス・ジャポン会員） ＊Espace Japon : 9 rue de la Fontaine au Roi 11e 01.4700.7747 |
