フランス語を勉強していてビックリするのは、教科書や教室で学んでいるフランス語と、日常生活でフランス人が使っていて、時々は下品にもなるフランス語との違いです。公用語としてのかしこまったフランス語は、文学や貴族階級の中にルーツを持ち、市民にとってはかなりかけ離れた存在なのです。
それに引きかえ、口語のフランス語は、生活の場から滋養をえて繁殖し、市民の口コミで広がりつつ、時代に敏感に反応するので、硬直化した公用フランス語をおおいに補っているといえます。
「コジツケ気味フランス語の表現集—その4」は、下品かつスカトロジー的な口語フランス語にテーマをしぼり、フランス人の素顔に迫ります。ずっと知りたかったけれど、これまでたずねる勇気も出なかったフランス語を勉強し、フランス人の私生活をのぞいてみましょう。いくつかの表現は成人向けですのでご用心!(ピエール)
textes et dessins : Pierre Ferragut
翻訳 : 佐藤真