●Salade de riz
ピクニックというと、わが家で作るのは決まってお米のサラダ salade de riz。このフランス版チラシずしは、ごはんが残ったときに、ハムやトマトなどをきざんで加えて、ビネグレット・ソースで和えるだけのものだが、わざわざご飯を炊くというのなら、カマルグやイタリアの丸米あるいはタイ産の香米などを研いでから、ザルにあけて水を切っておく。厚手の鍋にオリーブ油をとり、この米を炒めて透き通ったら、水加減をして炊くと、適度にシットリかつサラサラのご飯になっていい。
具は、トマト+キュウリ+缶詰のツナ+ゆで卵などというのが基本だが、水気が出ないものなら何を入れても構わない。野菜ならほかに、ニンジン、ラディッシュ、さっとゆでたサヤインゲンやカリフラワー、グリーンピース、レタスや玉ネギ、黒オリーブなど。肉・魚介類は、ローストチキン、ローストポーク、ハム、ソーシソン、むきエビ、薫製のサケやサバ、ムール貝のむき身など。
要するに冷蔵庫に眠っている、おいしいものたちを動員すればいいのです。それぞれ細かく切ったりちぎったり、あるいは小さいものはそのままで大きなボールにとり、ビネグレットソースと混ぜ合わせる。マスタード少々を加えてもいいし、海の幸入りなら、オリーブ油とレモンで和えたい。好みでは、ケイパー、グリーンペッパー、きざんだコルニションなどを入れてもいい。最後に冷えたご飯を加えて全体を混ぜ合わせ、薄く切ったゆで卵を飾り、パセリやコリアンダーの葉などを散らせば完成。
パリでピクニックをするなら
●La place Dauphine 1er M。 Pont Neuf
由緒ある建物が残る小公園。恋人同士、マロニエの木陰にあるベンチで。
●Le square Barye 4e M。 Sully-Morland
サン・ルイ島の端にあり、広いセーヌ岸に下りられる。バトームーシュの行き来を見ながら。セーヌ川の向こう岸Port Saint Bernardも緑がいっぱいでおすすめ。
●Le Jardin de Luxembourg 6e
今さらといわれそうだが、rue Auguste Comte側の芝生は立ち入り可。思い切り大きなテーブルクロスを広げましょう。
●Le square Villemin 10e M。 Gare de l’Est
東駅とサン・マルタン運河の間にある公園。子どもの遊び場などもあり家族向け。
●Le port de l’Arsenal 12e M。 Bastille
バスチーユ広場脇のヨットハーバー。
●Le Parc Andre Citroen 15e M。 Balard
週末はこみ合うが広い芝生が気持ちいい。食事のあと、子どもたちは水遊び。
●Le parc de la Villette 19e
M。 Porte de Pantin
8月26日までは映画を観ながらピクニック。毛布やセーターを忘れないこと。
●Le Bassin de la Villette 19e M。 Stalingrad
ここまで来ると運河が広くなり、心も晴れ晴れ、食事もおいしい!
●Le parc des Buttes Chaumont 19e
M。 Buttes-Chaumont
岩山や池、小山、坂になった芝生などがあって思い切り動き回れ、食欲がわく。
●Le parc de Belleville 20e M。 Couronnes 坂になっている公園で草木の種類が豊富。ゆっくり食事ができる芝生もある。