アントワープに着陸したモード2001。 N° 482 2001-07-01 ベルギーのアントワープで《MODE 2001 LANDED GELAND(アントワープに着陸したモード2001)》というイベントが開催中だ。現代美術館、アントワープ州立ファッション美術館、埠頭の空き地、そしてアントワープ市警察本部タワーの最上階(絶景!)を使っての4つの展覧会は内容充実。見せ方も面白い。さすが80年代から人気デザイナーを出してきた町だ。ボーディング・パス(4展覧会通用パス)を買えば、シャトルバスに乗って、各展覧会場へスムーズに移動できる。空港での大規模なオープニング・パーティーとともに”着陸し た” モードが、町全体に支えられ、動いている。 イベントよし、町よし、食べ物・酒うまし! アントワープの2日間はあっという間に過ぎてしまった。出会った人たちにおすすめスポットを聞きながら、さっそく町に出てみよう。 1/きょうの午後はテスト、という政治学専攻のエルクさん。着ているTシャツは、アントワープの人気ロック・グループswoonのもの。 2/「デザイナーものは高すぎる。若者には《FISH&CHIPS 》みたいなブティックが大切。アンチ・モード的な姿勢も好き」とエルクさんがすすめてくれた《F&C 》 は、ヘアサロン、店主自身のDJテーブル、カフェなどが内蔵されたストリート・ウェアの店。服飾デザイナーで「モード2001」のアート・ディレクターでもあるワルター氏の顔写真を使った、こんなオブジェも販売。写真のマリアノさんのおすすめは、この通りのドラッグ・クイーンの衣裳店。「自分じゃ着ないけど。流行に惑わされず、自分のスタイルを追求する姿勢が好きだから」 *FISH&CHIPS : Kammenstraat 36-38 03-227-0824 3/マリアノ氏おすすめドラッグ・クイーン服店よりも、こちらが面白そうなので寄り道。コスチュームは全て当店オリジナル。SM系アクセサリー類豊富。 *ROXY : Kammenstraat 68 03-232-8289 4/こんなシャトルバスが各展示場をつないでいる。渋滞もなく、町をスイスイ見学でき効率がいい。蛍光バンドが目印。 5/当イベントのカタログに寄稿したり、アントワープ王立芸術学院の卒業ショーの審査員を務めたり、とアントワープ・ファッションに深く関わる平川氏。「創業1905年、近くのご隠居さんたちが来る」老舗ワッフル屋/6/を教えてもらった。あーおいしかった!大感謝! 7/「個人の工房かな? でもカフェらしき看板が出ている・・・」と戸惑ってしまう「皮革工房カフェ」。オランダ出身エルスさんが自分でバッグやアクセサリーをデザインして作っています。「おすすめは《FRACIS》。ブランドもの古着ではナンバーワン」 *SOMETHING ELS : Oude Beurs 58 03-231-2614 *FRACIS : Steenhouwersvest 14 8/この町へモード巡礼に訪れる人々は、必ず寄るであろうワルター氏の店は、遊園地のような、ギャラリーのような空間だ。そこで働く中野さん(Tシャツは、ワルター氏デザインのもの)。「この町でおすすめの場所といえば、もちろんこの店。それでも他というなら《mutilate?》展-9-。久しぶりにすごく感動しました」 *Walter shop : St-antoniusstraat 12 03-213-2644 -10-可愛い二人組。 (文と写真:美) *MODE2001 LANDED-GELANDは10月7日 まで開催。 www.antwerpenopen.be *展覧会についてはパリのベルギー観光局で “MODE2001 LANDED-GELAND” というパンフレットを無料で入手できる。 22 rue de la Paix 2e 01.4266.3741 *ThalysというTGVでパリからアントワープまで約2時間。大人の正規料金は往復808フラン。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 マスク着用必須サイン/パリ、ボルドー、トロワなど 包んで、結んで、風呂敷ドレス。/ジュイ布美術館 Les Grands Voisins / パリ14区 サパンの捨てかた。 ただいま、ノエルの飾りつけ中! また、スカーフ論争。 Gare du Nord 〜 Place de la Nation