●ふとり続けるフランス人 1997年から2000 年の3年間で、フランス人は平均3キロ体重が増えた。その結果、新たに66万人が肥満 (総数420万人)、53万人が体重オーバー (総数1300万人) に。肥満のカテゴリーに入る人のうち、130万人が高血圧症、34万人が糖尿病に苦しんでいる。 ●小学校のわいせつ教師 2月9日、生徒に対するわいせつ行為の容疑で、ノルマンディー地方ウール県コルメイユ村のマルセル・ルシアン小学校教諭が逮捕され、取り調べが始まった。捜査が進むにつれ被害者が次々に現れ、捜査陣は1989年以来同教師が担任した全生徒270人の事情聴取を行うことを決定した。この事情聴取は2カ月かかるとみられるが、15日までに、わいせつ行為 (うち強姦1件) を受けたとしてすでに18人が告訴した。生徒や親の訴えにもかかわらず、容疑者の犯行を黙認したとして、同小学校校長、視学官、学校医も取り調べられている。 ●ヴァンデ・グローブ・チャレンジ これが4度目の〈ヴァンデ・グローブ・チャレンジ〉は、外部からいっさいの物理的援助を受けず、単独無寄港で世界一周 (カナリア諸島~アフリカ西部沖~ケープタウン南~ニュージーランド南~暴風圏~南極一周~ホーン岬沖などを通過する東回りおよそ2万5000マイル) という究極のセーリング。昨年11月9日、24艇がヴァンデ県のレ・サーブル・ドロンヌ港をスタートした。2月16日11時、ブルターニュ地方出身のミシェル・デジョワヨーさん (35) が乗るPRB号が、レ・サーブル・ドロンヌ港にゴールイン。これまでの記録を12日以上縮めた93日3時間57分という速さ。2位には、1日遅れて英国女性エレン・マッカーサーさん (24) 。 ●座礁した貨物船から難民910名 2月17日、ヴァール県サン・ラファエル市の海岸で『イースト・シー』号が座礁し、乗っていた910人 (未成年者480人) の難民が救助された。ほとんどがイラクに住んでいたクルド人で、密入国するために一人2000~4000ドルを払って乗船したという。船長と船員は救命ボートで逃亡。直ちに近くのフレジュス市にある兵舎が「入国待機ゾーン」に指定され、全員が収容された。しかし、難民を支持する非営利団体や弁護士たちが、すでにフランスの地を踏んでいる外国人を「入国待機ゾーン」に収容して通行の自由を奪うのは違法であると訴えた。20日、政府は方針を一転して「入国待機ゾーン」指定を取り消し、正式に亡命申請をするまで8日間の仮滞在を認めた。申請するとその結果が出るまで約1年かかり、その間、申請者には月1800Fの手当が支給されることになる。21日「ル・パリジャン」紙に発表された世論調査によると、フランス人の78%がクルド人受け入れに賛成していることがわかった。 ●今度は “狂羊病”? Afssa (Agence francaise de securite sanitaire des aliments フランス食品衛生安全局) は、予防原則に従い、すべての羊の腸、生後6カ月以上の羊の脳、脊髄などを販売ルートから除去すべき、と政府に勧告した。2月18日、パリで開催中の農業見本市を訪れたシラク大統領は「馬鹿げた悪趣味の勧告で、パニックをあおるだけだ」と発言。 ●バルテュスさん亡くなる 古典的ともいえるスタイルで、寓意に満ちて神秘的な風景画や人物画 (数々の少女像のエロチシズム!) を描いた画家のバルテュスさんが、2月18日、スイスの自宅で亡くなった。92歳。アルトーの『チェンチ一族』やカミュの『戒厳令』の舞台装飾も手がけている。 ●シャルル・トレネさん亡くなる 2000年度外国人観光客最高記録 ブラジル人+20%, 米国人+10%, 日本人+5% 2150億F 外貨収入 (+10%) ロワシー空港での軽犯罪も急増 11902件 総数 (+40%) 4282件 盗難 (539件 : ひったくり) 2027件 入国法違反 |