●16e Francofolies (7/10日~15日) 昨年末、タンカー「エリカ号」沈没で仏北西岸を襲った重油汚染もだいぶ処理され、ラ・ロシェルの町は以前のような避暑地のたたずまいを取り戻してきた。同市恒例のシャンソン・フェスティバル “フランコフォリー” は一段と内容が充実。今年の主な顔ぶれは次の通り。 10日:パトリシア・カース。ノア。 11日:ロックのMは、歌手ルイ・シェディッドの弟。ジャン・ルイ・ミュラ。トリップ・ホップのシェット。 12日:ジャマイカ出身、レゲエのブジュ・バントン。伊産ジャズのジャン・マリア・テスタ。ニコラ・レジアニ。ヴァニナ・ミシェルの “プレヴェール集” 。 13日:ラティノ&レゲエのセルジョン・ガルシア。レ・ユルルモン・ド・レオ (“レオ・フェレの叫び声” という意味) のジャヴァ&ロック。パスカル・マチュー。テクノ・ポップスのリリ・マルゴ。 14日:ルイーズ・アタック。ロックンロールのヴァンパ。ニナ・モラート。日本でも知られるイグナチュス。 15日:ヴァイオリンを主体に歌を聞かせるグループのトリョ。バルベス国立交響楽団。パリ・コンボ。テクノ・ポップスのオトゥール・ド・リュシー。 *ラ・ロシェルは、モンパルナス駅からTGVで 3時間~ 3時間半。往復640F。 Francofolies : 6 rue “La Desiree” 17000 La Rochelle 05.4628.2828 ミニテル:3615 FRANCOFOLIES *Office du Tourisme 05.4641.1468 今年は、ジャン・ギドニ、アラン・ルプレスト、サッフォー、パコ・イバニェス、ケント、カス・ピップ、ウラジミール・アンセルム、クリストフ・ボンゾン、アニック・シザルクほか多数が参加。 14日/20h30 120F (Fnac)。 *Trianon : 80 bd de Rochechouart 18e 08.0380.8803 10日/ 20h30 60F 36 bd de Clichy 18e 01.4606.1017 |
ルイーズ・アタック |
●グナワ音楽と即興 モロッコ南部で広く聞かれているグナワ音楽は、ブラックアフリカの影響が大きく、その繰り返されるリズムやハーモニーに心身を託していると法悦の時が訪れる。その呪術的な力のとりこになって、L・ツェッペリンのジミー・ペイジや上記のR・ウェストンも彼らと共演し、素晴らしいアルバムを出した。ベースに近い音を出すゲンブリという弦楽器の名人で即興演奏も得意なマジッド・ベカスが来仏中で、エスパス・ジャポンで1回切りの公演。共演は、やはりモロッコ出身のテナーサックス奏者アブデライ・ベナイ、トランペットの沖至、ドラムスの佐藤真。聴き逃せない。 22日/20h30 50F/40F (会員) *Espace Japon : 9 rue de la Fontaine au Roi 11e 01.4700.7747 ●Festival Solidays ロンシャン競馬場で2日間にわたって、エイズ患者支援コンサート。8日は、人気上昇中のパリ・コンボ、サルサのユーリ・ブエナヴァントゥーラ、都会的なブルースを歌うキザイア・ジョーンズ、新しい現実派シャンソンのラ・トルデュ、テンプテーションズ、深夜過ぎまでテクノパーティー。9 日は、フレンチレゲエのシンセミリア、ズークのカッサブ、レ・ネグレス・ヴェルト、本場レゲエのザ・ウェイラーズ、アフリカン・ラップのビッソ・ナ・ビッソ、リンガラ音楽のパパ・ウェンバなど。 いずれもお昼の12時開演で真夜中過ぎまでコンサートは続く。175F (Fnac などで前売り中) *Hippodrome de Longchamps : route des Tribune 16e Ecuries 10e 01.4523.5141 |
●New Morning Festival “All Stars” 7月はフランスの地方都市でフェスティバルが花盛りだが、それに負けずとパリのライブスポットNew Morningでもフェスティバル。南アのトップグループ、レディースミス・ブラック・マンバゾ (10日)、フレディー・ハバード・オクテット (11日)、ファラオ・サンダース (17日)、ジャズピアノの新星ビル・カロザーズ (18日)、ランディー・ウェストン・クインテット (20日)、最近ようやく陽の目を浴びた素晴らしいブルース歌手テリー・カリア (21日) など。 いずれも21h30開演。132F (Fnac などで)。 *New Morning : 7-9 rue des Petites – |