■15e Francofolies ( 7/13 日~7/18 日) 輸入ポップスが主流でファンから飽きられてきた “ブールジュの春” と比べると、”ラ・ロシェルのシャンソン・フェスティバル” は、多くのファンの支持を受け人気が定着してきた。今年の主な顔ぶれは次の通り。 13日:ザジ。デュオを組んで出番が多くなったエンゾ・エンゾ&ケント。 14日:ラップ・グループのマナウ。ライの王子様フォーデル。Ultima Recitalの迫力をもう一度、マリアンヌ・ジェームズ。リシャール・デジャルダン。女性二人組のレ・ベル・リュレット。猛女勢揃いは、カスタフィオル・バズーカ。 *ラ・ロシェルはモンパルナス駅からTGVで 3時間~ 3時間半。往復626F。 *コンサートのチケットは50~150F。 *Francofolies : 8 rue de l’Archimede 17000 La Rochelle 05.4651. 5400 ミニテル: 3615 FRANCOFOLIES *Office du Tourisme 05.4641.1468 |
● Casa de la Trova (Erato) 「あたなは私を裏切ったけれど、もう気にしていない。でもなんて残酷な仕打ちだったことでしょう」 50年代まで、こんな愛の嘆きをハバネラやボレロのリズムで歌いながら、キューバの町々を巡り歩いていた歌手たちがたくさんいた。彼らのことをtrovadores 。トロヴァの女王 マリア・テレザ・ヴェラの名曲Veinte Anosは、ヒット・アルバム “Buena Vista Social Club” でも歌われている。このCDは、歌う機会のなくなったトロヴァたちを探し出して録音したアルバム。今はおばあさんといってもいい年になったファエズ姉妹の “Flor de venganza”を聴いてみよう。スペインの香りを残すギター、切々と歌うトランペット、表情豊かなボンゴにのったボーカルは、心に染み入るようだ。(真) ● ラ・ヴィレット・ジャズ祭 日が長くなった。ラ・ヴィレット・ジャズ祭で、公園の涼しい風に吹かれながら会場を行ったり来たり、一晩中ジャズにひたる幸せを味わうことができる。最後の2日間も充実した内容だ。 3日は、抜群のビート感を持ったアルトサックス奏者スティーヴ・コールマンのバンド、ベテランになっても限りのない即興を展開するテナーサックス奏者サム・リヴァースのリヴベア・オーケストラ、ポーランドの抒情を漂わせるトランペット奏者トーマス・スタンコ、渋いボーカルのリンダ・シャーロック、NYの 前衛派をリードするアルトサックス奏者ティム・バーン・グループ、バスクラリネットやサックスを吹きながらさまざまな音楽との接点を探している、売れっ子のアコッシュ・S・ユニット*。 4日は、ハービー・ハンコックの “ガーシュイン・プロジェクト”、スタンダードを歌うようになったアビー・リンカーン、サム・リヴァース・トリオ、トロンボーンのレイ・アンダーソンとチューバのボブ・スチュアートのデュオ、ユダヤ民謡のメロディーを取り入れたダヴィッド・クラカウエルのグループ*。 両日とも20時ごろ開演で、会場は公園内のCit de la MusiqueやGrande Halle。 一晩通し券は187F。FNACなどで前売中。*がついているコンサートは無料。 M! Porte de Pantin ●ジョージ・クリントン ジョージとファンカデリック・ファンク・オールスターズは、どこまでもサイケにファンク、ロック、ポップする灼熱爆弾。暑さを吹っ飛ばそう。 20日/19h。187F。 *Bataclan : 50 bd Voltaire 11e 01.4805.6621 ● バロック音楽の夕べ 指揮でも活躍しているセネガルの若手バイオリニスト、リオネル・ソウとチェンバロ奏者、木下はるみの演奏で、コレルリの名曲 “ラ・フォリア” やルクレールなどバロック音楽。30日/20h30。入場無料。 *Eglise St – Michael : 5 rue d’Aguesseau 8e 01.4742.7088 |
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