OVNI 427 : 1998/12/1 N° 427 1998-12-01 ●エドヴィージュ・フイエール死す 11月13日、気品ある容貌で舞台、映画で活躍した名女優フイエールさんが亡くなった。91歳。コクトー監督の「双頭の鷲」では、最近亡くなったジャン・マレーとも共演している。オータン・ララ監督「青い麦」での美しさが忘れられない。 ●ファブリス・ティオゾ、タイトル防衛 11月14日、WBAライトヘビー級世界チャンピオン、ファブリス・ティオゾは、ブラジルのペッサオと対戦。第2ラウンドで右フックを決めてKO勝ち。2度目のタイトル防衛に成功した。 ●コンバンディット対ジョスパン 11月15日、フランス緑の党大会で、来年の欧州議会選挙のリーダーとして公認されたダニエル・コンバンディット氏は「将来の大統領を目指すなら、正規に申請した外国人全員に滞在許可証を発行すべき」と、ジョスパン首相あての発言。緑の党や共産党だけでなく社会党内部にも同様の声が高まっていることに対し、翌日の国民議会でジョスパン首相は「全員への滞在許可証発行はありえない。圧力に屈すれば、不法移民を勇気づけることになるだろう」と厳しく反論。 ●一酸化炭素ガス中毒相次ぐ 11月16日、パリ郊外のオルネー・ス・ボワ市で一酸化炭素ガス中毒のため、20歳から23歳の若者6人が死亡。17日はリヴリー・ガルガン市でやはり一酸化炭素ガス中毒のため8人が入院。18日は、ル・ブルジェの博覧会場でも15人が中毒に。換気に気をつけましょう! ●タバコ工場ブルース SEITA (タバコ専売公社。ただし国は株5%のみ保有)は、消費が40%以上減少した褐色タバコや葉巻を製造しているモルレーとトナンスの工場閉鎖および従業員564名の解雇を発表。SEITA工場に市収入の15%を依存しているモルレー市で反対運動。17日、ストロース=カーン経済相は、「株主だけでなく従業員についても考慮を払うべき」と再検討を迫った。 ●国民戦線党ルペン党首に有罪判決 FN党のルペン党首は、97年春の総選挙中、マント・ラ・ジョリ市で社会党候補に暴力を振ったとして第一審で有罪になり控訴していたが、11月17日ヴェルサイユ控訴院は、その有罪判決を認めた。ただし2年間の被選挙権剥奪が1年間に減刑され、ルペン氏が破毀院にただちに上告したので、彼は来年の欧州議会選挙だけでなく次の大統領選挙にも出馬が可能に。 ●ギー・ジョルジュさらに殺人2件を自供 「パリ東部の連続殺人魔」と恐れられ、今年の3月に逮捕されたギー・ジョルジュは、91年から97年にかけて5人の若い女性を暴行したうえ殺害したことを自供してきた。19日、94年にさらに2人の女性も殺害していたことを認めた。なお、96年、懲役刑に服していたジョルジュはこの連続殺人に関して取り調べを受けたが、証拠不十分として容疑者から外されていた、という事実が明らかにされた。 ● “La Route du rhum” 4年に一度、サン・マロからグアドループ島のポワント・ア・ピトルまで大西洋を横断する「ラム酒の航路」レースで、スイス出身でブルターニュに住むイヴ・ブルニョンさん (32) が、二度連続の勝利。航海時間は12日8時間41分で、前回の新記録をさらに2日近く短縮した。 ● 厳寒でホームレス凍死 11月にはまれな零下5度を越す寒さで、23日までに、ホームレス8人が凍死した。20日朝、パリ14区のコシャン病院前で、同病院内の研究所職員が指が冷たくなって動かなくなっているホームレスを発見。ホームレス救援センターや病院内の救急センターに連絡したが対応してくれず、最終的に救急車が来た時には手遅れで死亡。「コシャン病院にはホームレス救援センター用のベッドが30あり、この可哀想なレイモン氏を受け入れることができたはず」とクシュネール厚生担当相。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。