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ゼップ・ブラッター世界サッカー連盟(FIFA)会長が辞意を表明した。ことの始まりは5月27日、ワールドカップ(W杯)開催地選びに関して90年代から1億5千万ドルに上る賄賂を受け取った容疑で、FIFA幹部7人がスイス・チューリヒのホテルで逮捕されたこと。米司法当局はこの7人を含む9人のFIFA幹部と5人の関係者の起訴を決めた。1日に仏ジェローム・ヴァルクFIFA事務局長の贈賄容疑、ブラッター会長も捜査の対象になっていることが米紙で報じられたため、会長は辞任を決めた。3日にはチャック・ブレイザー元FIFA理事が1998年と2010年のW杯開催地選択に関してモロッコ、南アから賄賂を受け取ったと自白。2010年のW杯出場をかけての欧州予選で仏ティエリ・アンリ選手の反則を不問に付すためにFIFAがアイルランドサッカー連盟に500万ユーロ支払ったと報道されたことも問題となった。