国民議会議員パトリック・バルカニー=ルヴァロワ・ペレ市長が10月21日、脱税・収賄・資金洗浄の容疑で被疑者扱いとなった。2013年末に開始されたナンテール司法警察の捜査によると、ベルギー人実業家がアフリカでの事業の仲介手数料として2009年に500万ドルを市長のシンガポールの銀行口座に支払ったことが判明した。また、5月に被疑者扱いとなった妻のイザベル・バルカニー同市助役と合わせた申告年収が15万ユーロにもかかわらず、夫婦の銀行口座は200万~520万ユーロの金の動きがあることを不審に思った税務局の調査の結果、夫妻はアンティーユ諸島とモロッコにある2つの豪邸をダミー会社の名義にするなどして資産を隠していたと疑われている。