コペ民衆運動連合(UMP)総裁は5月27日、ビグマリオン疑惑のため辞任を表明した。この疑惑は、コペ氏の友人の広報会社「ビグマリオン」が2012年大統領選挙の際にサルコジ氏の選挙運動事業の報酬として800万ユーロの支払いをUMPから受けた件で、コペ氏と同社の癒着の疑いをル・ポワン誌が2月末に報じたことが発端。3月にパリ検察局が捜査を開始した。当初はその事実を否認していた同社の弁護士が5月26日、サルコジ氏の選挙費用の法定額超過を隠すために、UMPから1千万ユーロ以上の偽請求書を要求されたと発言。同日、選挙参謀だったジェローム・ラヴリユー氏もこの事実を認めたため、コペ総裁辞任となった。この辞任に伴い、ジュペ、フィヨン、ラファラン元首相が10月のUMP総会まで共同で総裁代理を務める模様。サルコジ復帰の声も聞かれ、党内は大混乱に陥っている。