運転手付観光車(VTC)の規制強化を求めて、2月10日からタクシーが抗議運動を展開したのを受けて、エロー首相は13日、両業界の調停が終わるまでVTCの新たな登録を一時停止すると決めた。調停は2カ月かかる予定。とくにパリではストや空港にアクセスする道路を封鎖するなど大規模な抗議運動が続いていたが、首相の発表の直後、ストは収束。また、政府はVTCがパリ市内のバス・タクシー専用車線を使用したり、駅や空港で客待ちをしないよう取り締りを強化すると約束した。タクシー業界は、VTCの予約から客の乗車まで15分の猶予を義務付けるデクレを保留する決定を国務院が下したために、不満を募らせていた。