10月9日に東部ドゥー県でコソボ出身のレオナルダさん(15)が学校の社会見学の途中に警察に連れ去られ、一家7人とともにコソボに強制送還された件で政界や教育界が揺れている。警察のやり方への抗議の高まりを受け、ヴァルス内相は16日に内部調査を開始。オランド大統領は19日にレオナルダさん一家の強制送還の手続きは合法的だったとした。だが、教育の場における生徒の拘束は行き過ぎとし、これを禁止すると約束。また、人道的配慮からレオナルダさんのフランスでの学業継続を認めるとした。これに対し、右派は「弱腰」と批判、左派は家族と引き離して少女だけを受け入れるのは非人道的と非難。一方、パリの高校生は17〜18日、レオナルダさんおよびパリ在住だったアルメニア人高校生 ハチック・ハチャトリアンさん(19)の強制送還に抗議して約20校の入口を封鎖。また教員や高校生7000人(警察発表2500人)がナシオン広場でデモを行った。