他のレストランでは見ないような素材や組み合わせの料理を供することをモットーとしている店。料理が登場する度、「へぇ、こんなふうにすればいいんだ」という新しい発見があるのが楽しい。夜でも前菜+メイン+デザートで35€というプリ・フィクスのコースがあるので安心して友人を誘えるのもいい。
メイン+カフェグルマンで22€という昼だけのメニューがあるので、これを目当てに出かけてみた。料理は、35€コースのメインから選べるのでちょっと得した気分。友人は小ガモのフィレ肉のローストを、私はコランというタラ科の魚のプランチャを選ぶ。それぞれ赤白のグラスワインも注文してまずは乾杯。パネのムースがアミューズ・ブーシュとして現れ、嬉しくなる。
絶妙な焼き加減など、丁寧な仕事ぶりにも感心させられるが、付け合わせやソースがじつに凝っているのが興味深い。例えば、タラのプランチャには、カリカリのベーコンがのり、クルジュの繊維をスパゲティにみたて、カルボナーラ風に仕立てたものと、ポティマロンのクリームが添えられる。小ガモの方は、柔らかく見事に焼き上げられた肉厚なフィレに拍手。こちらにも根セロリのカカオ風味、マルメロのポワレ、バルサミコ酢のソースが添えられ味わい深い。
カフェグルマンがまたスゴイ。トンカ豆入りのビターチョコのパンナコッタと、果肉ゼリーののったピンクグレープフルーツのクリーム、ジャスミン茶のシャーベットという、デザートメニューにある品々がミニチュア版で登場するのだ。これにコーヒーもついてくるのだから満足以外の何ものでもない。
ここの厨房を預かっているのは何を隠そう日本人シェフのタカギさん。奇をてらわずに、一品一品客を驚かせ、満足させる料理を日々創作している。さらに店の看板メニュー、シェフのおまかせ menu carte blanche にも注目したい。混雑時は無理だそうだが、例えば、2人でおまかせコースを頼むと、2人とも違った料理を用意してくれるとか。これで一人49€とはこれまた驚きのコストパフォーマンス。季節ごとに訪れたい。(里)
絶妙な焼き加減など、丁寧な仕事ぶりにも感心させられるが、付け合わせやソースがじつに凝っているのが興味深い。例えば、タラのプランチャには、カリカリのベーコンがのり、クルジュの繊維をスパゲティにみたて、カルボナーラ風に仕立てたものと、ポティマロンのクリームが添えられる。小ガモの方は、柔らかく見事に焼き上げられた肉厚なフィレに拍手。こちらにも根セロリのカカオ風味、マルメロのポワレ、バルサミコ酢のソースが添えられ味わい深い。
カフェグルマンがまたスゴイ。トンカ豆入りのビターチョコのパンナコッタと、果肉ゼリーののったピンクグレープフルーツのクリーム、ジャスミン茶のシャーベットという、デザートメニューにある品々がミニチュア版で登場するのだ。これにコーヒーもついてくるのだから満足以外の何ものでもない。
ここの厨房を預かっているのは何を隠そう日本人シェフのタカギさん。奇をてらわずに、一品一品客を驚かせ、満足させる料理を日々創作している。さらに店の看板メニュー、シェフのおまかせ menu carte blanche にも注目したい。混雑時は無理だそうだが、例えば、2人でおまかせコースを頼むと、2人とも違った料理を用意してくれるとか。これで一人49€とはこれまた驚きのコストパフォーマンス。季節ごとに訪れたい。(里)
Carte Blanche
Adresse : 6 rue Lamartine, 75009 Paris , FranceTEL : 01.4878.1220
火~金12h-14h/19h-22h、 土19h-22h30。日月休。