パリ植物園内に開園したのは1794年。ウィーンのシェーンブルン動物園についで、世界で2番目に古い動物園だ。ルイ13世が造らせた王立薬草園が前身という、由緒正しき植物園内にある。大都会の真ん中にありながら、どこか時代遅れで懐かしく、ゆったりとした時間が流れている。園の住人は、ほ乳類、鳥類、両生類、は虫類など2千匹の動物たち。かつてはキリンやゾウなど大きい動物もいたけれど、今は小動物と、絶滅の危機にある動物が中心となっている。
ここのスターは、ニコラ・フィリベール監督がドキュメンタリー映画の主役に据えた、オランウータンのネネットさん。今年赤ちゃんが生まれたばかりの野性の羊ウリアルarkalや、オナガザル科グエノン(cercopithèque)の家族も必見だ。黄色の蛙、青いオウム、ピンクのフラミンゴ…色鮮やかな動物もいっぱい。思い立ったらカメラより、スケッチブックを片手に出かけてみよう。(瑞)
ZooParc de Beauval
ロワール地方にある国内屈指の人気動物園だ。動物数は500種4600匹。オリを排除し、なるべく動物を自然に近い環境で育てる努力をしている。鳥園からスタートしたため、2千羽の鳥のコレクション、ホワイトタイガーやコアラ、そして昨年中国からやって来た2頭のパンダ、おしとやかなメスのファンファン&やんちゃ坊主のヨアン・シーが、目下のアイドルだ。
41110 St Aignan
www.zoobeauval.com/
パリから車で2時間15分。
9h-日没まで。無休。大人25€/子ども19€。
3歳未満無料。お得な2日パスも。
一泊なら併設のホテルLes Jardins de Beauvalがおすすめ。
草を食べるラクダを前に 「おばあちゃんみたい!」と女の子。
マダガスカルからやってきたカエルはお洒落さん。
オランウータンの親子は 一番の人気者。
1888年に完成した 優雅な鳥のおり。
La Ménagerie du Jardin des Plantes
Adresse : Place Valhubert , 75005 Paris9 h-18 h(日祝は18h30迄)。無休。 大人11€/4〜16歳9€。3歳未満無料。