写真家ジャン=ルイ・クルティナが、路上生活の後に住居を得た人たちを2年かけて撮った。70年代にミスフランスだった女性、路上生活に慣れていたためベッドで寝ることができず、しばらく床で寝ていた女性、夫の暴力から逃れレストランに職を見つけ自立した女性、国連軍に加わりレバノンの戦争に行った後、なにかが壊れて17年路上で暮らした男性…。 彼らの多くは、市民団体Les Petits Frères des Pauvresの支援で、RSA(就業連帯手当)とCMU(普遍的医療保障)の手続きをすることができた。高齢者が施設や病院に入れず、路上で死ななければならない日本の現実を考えると、屋根の下で生きられ、誰もが医療を受けられる制度のあるフランスの社会的成熟を感じずにはいられない。
2/23迄。
Galerie FAIT&CAUSE : 58 rue Quincampoix 4e