10月の声を聞くと、わが家の誕生日の季節がスタートする。10月に長男、12月に次男、クリスマスをはさんで、1月に夫のバースデーが続くからだ。
子どもが幼稚園、小学生の頃は、同じクラスの友だち6、7人を招待して誕生会を開いた。招待状を作り、飾りつけをし、ケーキを作り、遊びは何を用意しようかと頭を悩ませたものだ。だが、中高生になると親が遊びを考えてやることはいらないし、そもそも誕生日パーティーをするかどうか、という判断を子どもに任せている。中学以降は、子どもたちが誕生会に呼ばれる回数もめっきり減った。
中学生の次男に聞くと、「やらない子もけっこういるよ」とのこと。中学以降、次男が呼ばれた誕生会は、大型レジャープール、ボーリング、レーザーゲーム、マクドナルドなど。わが家でしたパーティーは、テレビゲームやボードゲームで遊ぶとか、アイススケートくらいか。
「ブームboumとかやるの」と聞くと、「ブームじゃなくてソワレっていう。家が広い子はできるけど…」。次男はたしか中1の頃、女の子の「ソワレ」に招かれてそのまま泊まってきたことがある。「踊った」と聞いて、「息子もブームの年頃か」とすこし感慨深かったのを覚えている。
高校生になると、家族がオーガナイズする誕生会というのはほぼ皆無になるようだ。長男の場合、去年は何もなし。今年は友だちの企画で友だちの家でしていただいた。うちは郊外だし、家が狭いし、親がいるということでアウトになったようだ。つまり、高校生の誕生パーティーの条件はその反対で、家が広い、親がいない(週末に田舎に出かけるなど)ということらしい。これくらいの歳になると、友だち同士で食べたり飲んだり(アルコールも…)しながら、わいわい、がやがや、というのが一番楽しいのだろう。
来年は18歳。成人になる誕生日ということで、会場を借りて盛大なパーティーを催す家もあるらしいが、どんな祝い方がいいか、本人に聞いてみようか。(し)