今年は、バルバラ没後15周年にあたり、昨年来パリでは、フランス在住の日本人で女優兼ダンサーの毬(まり)和恵ほか、マチュー・ロザス、マリー=エレーヌ・フェリーなどが、それぞれの個性と解釈でバルバラの作品を歌っている。
ナント出身で女優兼歌手のバルバリー・クレスパンもその一人だ。19hからの “Barbarie, une femme qui chante Barbara” では、ピアノ、パッカーション、そしてチェロの見事な演奏をバックにして、裸足のバルバリーが一味違うバルバラ集を披露してくれる。特にいいのは21h15からの «Le Temps des Rêves» で、自作を歌い、バルバラ集とは異なる、これまたオリジナリティに富んだ全く別な才能を発揮する。フォーク調、ワールドミュージック、果てはアヴァン・ギャルドなものまで、二つの顔を持ったこの実力派歌手の精力的なステージは見逃せない。(南)
3月毎週火曜19hと21h15。20€/15€。
19hと21h15の二つの回を聴くと25€。
Espace Kiron : 10 rue de la Vacquerie 11e
M°Voltaire