中高生におこづかいargent de pocheをどれくらいやるべきか、という問題には多くの親が関心を持っているだろう。
わが家では中学生の息子には月10ユーロ、高校生の息子には15ユーロ(+携帯電話に月15ユーロ)渡しているが、次男はお金を遣わない性質なので、請求されないまま何カ月も渡すのを忘れることがある。そのくせ、欲しいゲームソフトがあったりすると、「おこづかい3カ月もらってないから、30ユーロちょうだい!」と言ってくるので、「過去の分は時効。今月の分だけ」とけちる一方で、結局ゲームを買わされるはめになる。最近は、「水曜日に友だちとサンドイッチ屋で食べるからお金ちょうだい」と言ってくることがたまにあり、外食は月1回くらいにしなさいとブレーキをかけている。
長男の方は、友だちと外食、映画、コンサートなど交際費がかかる上にマンガを買ったりするので、実際にはとても15ユーロでは足りない。足りない分はセーブしながらも時々出してやる。「友だちはもっともらってるよ」という値上げ要求には、足りない時は臨時で出してやっているじゃないかと説得工作(臨時を止めて少し値上げしたほうが得かも?)。
他の親に聞くと、12歳から16歳の子供で月15〜60ユーロといろいろ。30〜40ユーロ以上あげている親は携帯電話のカード代を子どもに出させているようだ。
2008年の調査では、6〜15歳のおこづかいの平均は18ユーロ。14〜15歳でももらっていない子は39%いるという。ちなみに、日本の中学生のおこづかいの平均は中学生で2800円、高校生で6000円だそうだ。日本の子どものほうが少しお金持ちかもしれない。
子供にもよるだろうが、高校生くらいになると友だちと出かけることが多くなるので、おこづかいは定額与えて、そのなかで自分でやりくりするように仕向けたほうがいいかもしれない。計画的に遣わないとお金はあっという間になくなる。これは大人にも言えることだが…(し)