ノエル休暇が終わり、2学期が始まった。1学期の成績表を休み前にもらい、2学期はもう少しがんばってほしいという期待を胸に、休み中に少しは復習をしなさいという小言も年末のイベントにかき消され、ずるずると新たな学期に突入した。
受験に目の色を変える日本の親とは違った意味で、フランスの親もかなり教育熱心だ。彼らは子供が学校で習っていることや宿題の内容などをよく知っていて、学校の保護者説明会とかで授業内容に関する質問が親から出たりするので最初は驚いた。親たちは家で子供の勉強を見てやっているのだ。
私も二人の息子が小学校のときは宿題を見てやっていたが、中学や高校になると難しくてお手上げだ。それでも、フランス語や歴史・地理は、遊びを切り上げて机につかせるために、横に座ってつき合うという感じで時々みている。高校生の長男の宿題になると、フランス語は「これって、大学のフランス文学の授業?」といった難しい問題に行き会うし、歴史・地理も知らない内容が多く、感心しつつ教科書を読んでいると、「ママ、もういいよ」と追い払われたりする。
もちろん、フランス人の親は私のような悠長なことはやっていない。「〇〇君は△△君といっしょに数学の家庭教師に習っている」と中学生の次男が言うように、フランス語や数学の家庭教師をつけている子もいるようだ。今やオンライン家庭教師やオンライン講座などのサービスも盛んで、家庭補習市場は年商22億ユーロ規模だというからすごい。
長男の通う高校では仏語、数学、理系科目などで、通常の授業のほかに、苦手な生徒向けの授業と、進んだ生徒向けの授業がそれぞれ週1時間ある。学校でやってくれるのは非常にありがたい。(し)