カタルーニャの血を継ぐセルジュ・ウジェ=ロヨは、アズナヴールに似た声で、今日、仏シャンソン界きっての美声の持ち主として認められ、熱狂的なファンが
多い。12枚目のアルバム『d’amour et de
révolte』は、彼が敬愛するレオ・フェレの作品集。アラゴンの詩による秀作『赤いポスター』や『神もなく、主人もなく』、『アナーキストたち』、
『Mon
général』、『L’oppression』など全17曲収録されているが、余りにもきれいに歌われていて、フェレ特有の「毒」が感じられないのが残
念。しかし、彼はルイス・ヤッカなどのようなノヴァ・カンソ(カタルーニャの新しい歌)のスタイルのフランス国産歌手。ステージでは、肩にさげたボンボと
いう太鼓を叩きながら、権力に対し闘志を剥き出しにして歌う姿はなかなか迫力がある。(南)21日、22日20h。22€(Fnac)。
Vingtième Théâtre
Adresse : 7 rue des Plâtrières , 75020 parisTEL : 01.4366.0113
21日、22日20h