
空前のイタリアブームの続くパリに、本場ナポリで150年の歴史を誇る「アンティカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ」が9月初旬オープン。場所は、バスチーユ広場からすぐの、フォーブール・サン=アントワーヌだ。ナポリ人の中にもファンが多いという本店は、映画『食べて、祈って、恋をして(Eat Pray Love)』でジュリア・ロバーツがピザを食べたことでもよく知られる。パリ店のメニューにはジュリアの写真が掲載されており、華やかさを添える。
有名店にもかかわらず、意外にも飾り気のない外観と店内。しかし、むしろ「本物」を期待させてくれる。店員や職人もイタリア人で、たまにフランス語が通じない人もいたりするのは御愛嬌。ナポリに来た気分で楽しもう。

店に入ってすぐの左手はオープンキッチンになっており、職人が休むことなくピザ生地をのばしている。そして、大きな釜で焼き上がってくるピッツァがどんどん並び、おいしそうな湯気を立てる。まず驚くのは、その大きさ!職人の胴回りより大きなサイズの皿にのせると、たっぷりとはみ出している。挑戦しがいのある風貌である。
メニューは定番のマルゲリータ(13€)やマリナーラ(11€)を始め、どれもイタリア産の地元素材にこだわる。ナポリ本店では定番ピザの4種類のみを提供しているが、パリ店ではカルツォーネや揚げピザ(カルツォーネ・フリット18€)、イタリア産シャルキュトリーなどバラエティに飛んだメニューが楽しめる(メールはこちらから)。
強い火で香ばしく、カリッと焼き上げられた生地は、ナポリらしい薄めに仕立てられている。しかし、食感はしっかり、食べ応えも十分にある。一方、上に乗った具材の方は、絶妙な焼き具合だけが実現できる奏でるジューシーな仕上がり。まさに、本場の味わい。これをパリで楽しめることに満足するだろう。
予約は今のところ受け付けていない。午後の休みをとらない通し営業なので、遅めのランチや早めの夕食など、少し時間をずらすと並ばずに入れるので、おすすめする。


Da Michele
Adresse : 19 rue du Faubourg Saint-Antoine, 75011 Paris , Franceアクセス : Bastille
URL : https://www.damicheleparis.com Instagram@damicheleparis
テイクアウトも可能。
