
体重を減らす効果のある肥満症治療皮下注射薬「ウゴービ」と「マンジャロ」が6月23日から一般医でも処方できるようになり、処方数が伸びている。それまでは、食事・運動療法と併用する必要性から内分泌学や糖尿病などの専門医しか処方できなかったが、仏では成人人口の17%が肥満症(約800万人)であり、同薬へのアクセスを向上するため一般医も処方できるように。同薬は2021年から糖尿病薬として仏で認可されているが、健康保険で払い戻されないため、1ヵ月に平均300€かかる。当初は同薬の使用は肥満度を表す体格指数(BMI)が35以上の重い肥満症に限定していたが、今年6月には30以上または併存疾患のある27以上の人に拡大。一般医の処方解禁で、ウゴービの販売数は2~5月の4ヵ月で1万2900箱に対し6月は2万3000箱と大きく伸びた。保健当局は美容目的など誤った使用法に警鐘を鳴らしている。
