Raul Midón
ギタリストの友人が「ラウル・ミドンのギターはすごいよ」といっていた。そのミドンが近々パリのNew Morningにやってくるというので、さっそく彼のビデオ*を観てみた。目が回りそうに早く、歯切れのよいカッティングのギター、ビル・ウイザースを思わせるあたたかいボーカル、ミュートつきのトランペットのような柔らかい響きのハミング、そのうえ同時にボンゴもたたいたりする、という多才ぶりだ。今回のパリ公演もソロだが、これで十分なことがナットクできる名人芸だ。
ミドンは、1982年米国のニューメキシコで生まれた盲目のミュージシャン。小さいときから音楽ひとすじで育ち、ソウル、ラテン、ボサノバ、ジャズなどの影響を受けながら彼ならではの音楽をつくりあげてきた。最初はフリオ・イグレシアスやシャキラのバックコーラスのメンバーだったが、2005年にリリースされた2枚目のリーダーアルバム『State of Mind』で脚光を浴び、それ以降は国際的にも活躍し、来日公演も大好評だった。
やはりNew Morningでミドンのコンサートの4日後に、現在最高のベーシスト、デイヴ・ホランドのトリオ。サックス奏者のクリス・ポッター、ドラムスのエリック・ハーランドが加わる。(真)
ミドン:21日20h30(19h30開場)。30.8€。
ホランド:26日19h30(18h30開場)、22h(21h30開場)。33€。
New Morning
Adresse : 7-9 rue des Petites-Ecuries, 75010 Paris , Franceアクセス : Château d'eau
URL : https://www.newmorning.com/20241121-6055-raul-midon.html