4月1週目の週末、パリから車で1時間ほど南下したところにあるGrez-sur-Loing(グレ・シュル・ロワン)にて、秋田犬保存会フランスクラブ主催の秋田犬展覧会が開催されました。フォンテーヌブローの森にほど近いグレ・シュル・ロワンは、かつては黒田清輝をはじめ、印象派に影響を受けた日本人画家が滞在していたこともあり、現在でも日本との文化交流がある村。画家のお目に留まった場所というのもうなずける、美しくのどかなたたずまいです。
この日は、フランス各地から秋田犬愛好家やブリーダーさんが集結。国外はポーランドからの参加者も。日本から招待された審査員により、40匹の秋田犬が審査を受けていました。
ふさふさの毛並み、三角の耳にくるりと巻いたしっぽ、愛くるしい表情とは対照的な、大型犬の貫禄たっぷりな長くてがっしりとした四肢。審査中おとなしく主人の指示を待つ様子から、従順で頭が良い犬種と言われているのが納得できます。
フランスでは、秋田犬愛好家は1990年頃から徐々に増え、リチャードギア熱演の映画『HACHI 約束の犬』(2009) の上映後、フランスのみならず世界中で爆発的な人気犬となりましたが、現在でも根強い人気を持ち続けているのだそうです。
このイベントは、2018年に発足された秋田犬保存会フランスクラブが主催。2022年に第1回のフランスクラブ展が開催され、今年は2回目となりました。フランスの秋田犬に関する情報や次回のイベント情報は、秋田県保存会フランスクラブのHPをご参照ください。