元はBONESという名前で人気を馳せていたこのお店、Café du Coinのシェフとしても知られるFlorent Ciccoliが2016年に現在の店名JONESに改名し、2022年からは現在のシェフ、Riccardo Ferranteが厨房を担っている。
料理は全て日替わり。小皿料理、パスタ、メインとあって、形式にとらわれることなく好きなものを頼み、シェアできるのがいい。シチリアのライスコロッケ、アランチーノ(8€)や、とろとろのストラッチャテッラに、甘みが凝縮されたドライトマトのクリームを載せたフォカッチャ(12€)など、イタリアンテイスト満載のメニューだけど、それだけではない。
コック貝のブール・ブラン(14€)は、ただの白ワインではなくジュラ地方のヴァン・ジョーヌを使用。酸味が一層まろやかで重くないソースに、味わい深い田舎パンを浸してずっと食べていたくなる。
スペインバスクのゲタリア産アンチョビは、そのままでも食べられるほど繊細な塩味だけど、フレッシュなリコッタとレモンピールの香りづけでなんとも上品な冷菜に仕上がっている。シェフがイタリア人だけに、パスタ料理のクオリティはお墨付き。ローマの郷土料理アマトリチャーナ(18€)やトスカーナらしさの色濃く出たフェンネル入りソーセージのラグーソース(20€)、耳たぶの形から名前が来ているパスタ、オレッキエッテはダッテリーノトマトとアンチョビのソースがあとを引くおいしさ(16€)。
ワインは、フランスのみならずヨーロッパ各国のナチュラルワインがそろう。ボジョレーのRomuald ValotのQui l’eut cru(28€)やスペインのカタローニャ地方のCeller TuetsのTot rouge(34€)など、良心的な値段のものもラインナップにあるのが嬉しい。(み)
JONES
Adresse : 43 rue Godefroy Cavaignac, 75011 ParisTEL : 09.8075.3208
アクセス : M°Voltaire
URL : https://www.jonescaferestaurant.com
要予約 19h-23h (営業は1時まで)火水休