Patricia Kopatchinskaja joue Ligeti Concerto pour violon
「リゲティのヴァイオリン協奏曲? 変に前衛で、旋律がなくて、心に響いてこないんじゃない」という人は、パトリシア・コパチンスカヤが、サイモン・ラトル指揮するベルリンフィルをバックに、この協奏曲の最終楽章を弾いているビデオを観てほしい。いつものように裸足で、体全体を動かしながら弾き、リゲティを楽しんでいる。
1923年生まれのリゲティ・ジェルジュはユダヤ系のハンガリー人で、50年代、60年代は実験的な作品で注目されたが、晩年になると、このヴァイオリン協奏曲のように無調を脱したリゲティならではの旋律が現れる。
さまざまな打楽器、木管楽器から生まれる多彩な音色、激しい強弱のアクセントを相手に、ヴァイオリンがときには力強く、ときには聴きとれないようなヴィブラートなしの弱音で応える。技巧を必要とする早いパッセージやグリッサンドも多く、それをどうこなして歌にまで昇華するか、やはり難曲だ。第2楽章のアリアの沈んだ響きに、故郷への哀愁があふれ出る。
今回コパチンスカヤと対話をくり広げるのは、マキシム・パスカル指揮するフランス放送フィルハーモニーで、ほかにマーラーの交響曲第10番アダージョなどを演奏。(真)
11月25日(金)20h00 –
26 – 47€
Auditorium de Radio France
Adresse : 116 avenue du Président Kennedy , Paris , FranceTEL : RER C : Avenue du Pdt Kennedy - Maison de Radio France / Métro : Ligne 6 station Passy - Ligne 9 station Ranelagh - Ligne 10 station Javel-André Ci troën
アクセス : Passy(ligne6) /Ranelagh(9) / Javel-André Citroën (10) /Avenue du Pdt Kennedy - Maison de Radio France(RER C)
URL : https://www.maisondelaradioetdelamusique.fr/evenement/concert-symphonique/mahler-symphonie-ndeg-10-patricia-kopatchinskaja
26 - 47€