Abdullah Ibrahim solo
Festival Jazz à la Villette
9月6日 20h –
アブドゥーラ・イブラヒムは南アフリカ、ケープタウン生まれのピアニスト。まだダラー・ブランドと名乗っていた1969年にECMからリリースした『African piano』というソロアルバムが世界的にヒットした。
シンプルなテーマをくり返しながら音楽を高揚させていく。それでいながらどこかくつろいだ感じにアフリカ的なものを強く感じたけれど、エリントンやモンクにまっすぐにつながる素晴らしいピアノだなぁと感嘆。盤がすり切れそうなほどに聴いたものだ。やはり南ア出身のベース奏者、ジョニ・ディアニとのデュオアルバム 『Good News from Africa』もアフリカ色の濃い傑作だった。
それから半世紀以上、87歳のイブラヒムがヴィレットのジャズフェスティバルにやってくる。それもソロ演奏というので、2019年のソロアルバム『Dream Time』(写真)*を聴いてみた。若き日の音楽的な高まりが静まって沈んで結晶化したような一つ一つの音が、立ち上がっては消えていく。アフリカ的な旋律がときどき表面に浮かび上がるバランス感覚にもうなる。というわけで、いつまでも記憶に残るコンサートになりそうだ。(真)
Cité de la Musique
Adresse : 221 avenue Jean-Jaurès, 75019 Paris , Franceアクセス : Porte de Pantin
URL : https://jazzalavillette.com/fr/programme
35€