バレエダンサーのパトリック・デュポンさんが3月5日、病気で亡くなった。享年61歳。
1959年パリ生まれ。10歳でパリ・オペラ座バレエ団の3カ月の予備研修を受け、75年に入団。76年ヴァルナ国際バレエコンクールで金賞に輝く。1980年、ジョン・ノイマイヤーが彼のために創作した『ヴァスラフ』を踊り、21歳でパリ・オペラ座バレエ団のエトワールに。バレエの他にも映画に出演するなどの多才ぶりをみせ、フランスの国民的なスターとなった。
ナンシー・バレエ団の芸術監督をつとめた後、1990年31歳でパリ・オペラ座バレエ団芸術監督にルドルフ・ヌレエフの後を継いで就任。90年から95年までどうポストを務めたが、カンヌ映画祭の審査員長をバレエ団の承認を得ずに務めたことで解任となった。
「彼と彼の名は、パリ・オペラ座の歴史と共にあり続ける」とパリ・オペラ座はデュポンさんの死を知らせた。