Le Routard “Voyages France”
フランス各地を旅すると、「Le Routardおすすめ」と書かれ、地球を背負ったバックパッカーのロゴステッカーが貼ってあレストランやホテルが目につくだろう。ガイドブック『Le Routard』は、米国のバックパッカーズ向けガイドを見習って、1973年に誕生。当初は世界各地が射程だったが、その後はフランス各地のガイドにも手を広げた。星付きのホテルやレストランが並ぶミシュランガイドとは違って、もう少し大衆向けのガイドブックといえるだろう。
2019年に出たこの大判の一冊は、「国立公園めぐり」、「最も美しい眺望」、「最高のトレッキング・サイクリングコース」「おすすめの汽車の旅」、「運河の流れまかせて」、「伝説上のこわい場所」、「美しいチャペルや教会」、「ヴォーバン建設の城塞」などとテーマ別のフランスガイドブック。たとえば海好きの人には「美しい島めぐり」や「おすすめ海岸」、「マルセイユのカランク散策」などがある。もちろん食べ物にも多くのページが割かれている。
2キロ半もある1冊なので持ち運びは無理だが、家でゆっくり旅のプランを練るときに大いに役立つだろう。ただ読んでいるだけでも旅の夢がふくらんでいく。（真）
Hachette社発行/35€。
