冬至の夜空で、木星と土星が大接近する。ふたつの星が近づき、ほぼ重なって大きな星のように見える。これは「ベツレヘムの星*(または、クリスマスの星)」と呼ばれるのだそうだ。(*新約聖書のなか、イエスが誕生した時に東方からやってきた東方の三賢者。彼らは、空で大きく輝く「ベツレヘムの星」に導かれてイエスのもとにたどり着いた)。
地球、木星、土星が一列に並ぶため、地球からは木星と土星が近づいているように見える。太陽の周りを木星は12年で一周し、土星は29年かけて一周するから、20年ごとに一列に並ぶ「グレート・コンジョンクション」が起きるそうだが、今日ほど近付いて見えるのは、1623年7月16日以来のことだという。でもその年は太陽が近くほぼ観測不可能だったので、前回「観測された」のは1226年3月4日までさかのぼる。次は2080年頃になるそうだ。
双眼鏡や、天体望遠鏡があればなおよいが、日没後、南西方向に現れるのは裸眼でも見られるそうだ(晴れればの話だが)。2時間ほどで地平線の下に沈んでしまうというから、お見逃しないように。