11月26日カステックス首相は、このクリスマス休暇の間、「山でいい空気を吸うことは可能だが、スキー場のリフトを動かすことは禁止」とした。詳細は12月半ばの発表が待たれるが、リフト解禁は1月半ばになるとみられている。その首相の発表の後(それ以前から)連日のように、国内の雪山観光関係者の抗議が続いている。欧州で統一した措置をとることができなかったため、フランス近隣の国にスキーに行く人たちが続出すれば、フランス国内のスキー場の損失となるからだ。
マクロン大統領は12月1日、スキー客が国外に流出するのを防ぐため、スキー場が開いている国との国境で検問を行うことを検討すると会見で語った。2日朝テレビ出演したカステックス首相は「スペイン、スイスとの国境で抜き打ち検問を行う。これらの国のスキー場から帰国した人に関しては、国境付近の県知事の権限で7日間の隔離措置をとる可能性がある」と語った。