4月分の公共交通機関の定期ナヴィゴの料金が全額払い戻しになる。
該当するのは1年間分の定期を買ってある人、国が機能するために必須の職種に就いていて4月も出勤する人などのパス・ナヴィゴ(Passe Navigo、75.20€)。 62歳以上が使うNavigo seniorと、12〜26歳の学生や見習生が使うImaginR(共に37.60€)も同様。5月頭にはサイトが開設され、そこから申請ができるようになる。
イル・ド・フランス地域圏の交通機関を運営するイル・ド・フランス・モビリテが払い戻しに充てる予算は1億ユーロ(120億円)に上る。イル・ド・フランス地域圏知事ヴァレリー・ペクレス氏が、3月29日、週刊紙ジョルナル・デュ・ディマンシュに語った。
同紙によると、外出規制や自宅勤務の影響で、現在の同地域圏の交通運行は通常の3割。運行時間帯も朝の6時から夜10時までと短縮され、利用者は通常の10分の1、およそ50万人に減っている。減収は90%にもおよんでいるが、電車、バスなどの機体消毒を1日3回に強化して、この最低運行状況を保ちたい、とも語っている。