
ダヴィッド・プリュドムのバンドデシネ『レベティコ- 雑草』。題名のレベティコはアナトリア半島から移住を強いられた人々がギリシャに伝えた、オリエントやトルコ、ギリシャなどの音楽が融合し、望郷の念や人生の辛酸が吟じられるギリシャのブルースのようなもの。
今でこそギリシャの国民的音楽だが、1920年頃に場末の酒場などで歌われるようになったのが始まりだという。読者はこの本を開いたとたん、1936年、メタクサスにより独裁政権が敷かれて間もないアテネへと旅立つ。警察から目の敵にされた男たちが酒場でブズーキを奏で、ハシシュを吸い、悲恋や体制批判を歌う。荒々しい日々のなか、酒場の闇で音楽が生まれる瞬間…。

こんなBD、「日本語で読んでみたい!」って、思いますよね。クラウドファンディングで読みたい人から資金を集め世界中の優れた本を翻訳出版するサウザンブックス社は『レベティコ』日本語版を出版するための資金募集中。締切り間近です!(集)
仏語版は Futuropolis 社刊、21€
