『~薔薇に魅せられた王妃~ マリー・アントワネット』Marie-Antoinette – Reine fascinée par les roses –
『~薔薇に魅せられた王妃~ マリー・アントワネット』が、パリのオペラ・コミック国立劇場で上演される。観世流能楽師の人間国宝、梅若実玄祥が主人公マリー・アントワネットを演じ、脚本は植田紳爾(しんじ)。植田は、宝塚歌劇の超ロングラン大ヒット作品『ベルサイユのばら』の脚本と、初演からの演出を手がけてきた劇作家だ。演出は、梅若実玄祥と植田紳爾、ふたりが担う。ふたりの共作には、国立能楽堂委嘱作品の新作能『紅天女』(原作・美内すずえ「ガラスの仮面」より、脚本・植田紳爾。2006年初演)がある。
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前場は、廃墟と化した宮殿が舞台。王妃マリー・アントワネットが生前恋仲にあったフェルゼン伯爵が宮殿を訪れ、王妃に思いを馳せていると、薔薇の香りとともにマリー・アントワネットの霊が現れる。霊は、花のごとくはかなく散った自らの人生を悔い、涙を流す。
後場は、王妃がフランス王室に嫁いでから革命が勃発し、王座を追われて断頭台の露と消えるまでの半生を追う。霊や精などの主人公(シテ)が前場で登場し、後場では、その在りし日の姿で現れるという能の「夢幻能」の様式を踏む。梅若実玄祥も植田紳爾も、フランスの歴史を題材にとったこの演目を、日本での初演当初からフランスで上演したいと願っていたのがかなうこととなった。
オペラ・コミック劇場は1714年、ルイ14世統治下に作られた歴史ある歌劇場。1783年、今の場所に移転した際に、杮おとしでグレトリーの作品が上演された日はマリー・アントワネットも観劇した。オペラ・コミックの「コミック」は「笑い」の意味ではなく、全セリフが歌われるオペラと異なり、言うセリフと歌われるセリフが混ざった形式の歌劇をこう呼ぶことから。
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Marie-Antoinette
– Reine fascinée par les roses –
『~薔薇に魅せられた王妃~ マリー・アントワネット』
公演日:2019年10月8日(火)20時開演
会場:Théâtre national de l’Opéra-Comique オペラ・コミック国立劇場
脚本:植田 紳爾
演出:植田 紳爾、梅若 実 玄祥
出演:梅若 実 玄祥(人間国宝)、福王 和幸、北翔 海莉 ほか
15〜40€、Carré d’Or席 90€
www.opera-comique.com/fr/saisons/theatre-no-creation-marie-antoinette
Théâtre national de l'Opéra-Comique
Adresse : Place Boieldieu, 75002 Paris , Franceアクセス : M° Richelieu-Drouot / Quatre-Septembre
URL : www.opera-comique.com