Festival de l’Orangerie de Sceaux
美しいソー公園の中で室内音楽を、というフェスティバルが今年で50周年を迎えた。
18日20hは、ニコラ・アンゲリッシュのピアノでベートーヴェンのソナタ第2番やブラームスの『ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』、そしてピアノの万華鏡のような色彩を楽しむことができるのがプロコフィエフの『束の間の幻影』。タイトルどおり、「束の間の」1分前後の小品20曲からなる傑作だ。
19日18h30は、いずれもパリ音楽院を首席で卒業した宮田理生のピアノと岡静代のクラリネット、それにクリストフ・ムルギアールのヴァイオリン、エリック・ピカールのチェロからなるカルテットで、メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』を演奏する。メシアンが第二次大戦中ドイツ軍の捕虜だったときに収容所内で作曲し初演された8楽章からなる名曲。その中の『鳥たちの深淵』は、クラリネットの色合いを追求したソロ曲で、沈黙から浮かび上がる鳥たちの声にメシアンの祈りが重なる。
20日17h30は、名チェロ奏者、ゲイリー・ホフマンが、チェロの音色を愛したブラームスのピアノソナタ第2番などを演奏。ピアノはクレール・デゼール。(真)
35€/26€/10€ (子ども、学生)。
RER B線、 Parc de Sceaux 駅下車。
予約はwww.festival-orangerie.fr
Orangerie de Sceaux
Adresse : 8 Avenue Claude Perrault, 92330 Sceaux , FranceURL : www.festival-orangerie.fr