
Calmar(calamarともいう)あるいはバスク地方ではchipironと呼ばれている小イカを使って、酒のみが大喜びするようなおつまみを作ってみよう。
4人分として600グラムくらい小イカを買ってくるのだが、胴が張りつめていて、身に透明感があるものを選びたい。胴に指を差し入れてワタを足ごと静かに引き抜き、軟骨もとり出す。目のすぐ下に包丁を入れて、ワタと足を切りはなし、目とトンビ(クチバチ)を切り捨てる。
まず胴の塩焼きだ。食べやすい大きさに切り分け、熱々にしておいたフライパンでさっと焼いて塩を振りかけ、唐辛子やレモンを添える。小イカのシコシコとした歯ごたえと甘さが酒やビールによく合う。もちろん辛口の白ワインでも。
次は塩辛。ワタに墨袋があったらとりのぞき、全体を包丁でたたいてドロドロ状態にする。塩焼きにするには小さすぎた足も加え、塩、酒、しょう油、ライム (レモン)のしぼり汁をそれぞれ少量加えて混ぜ合わせる。薄塩にして早めに食べきりたい。
胴を少しとっておいて、薄皮をむき、リング状に切り分ければ最高の刺身。これでおつまみが三品になった!(真)
