ふらり、カフェに行く。2ヵ月半の間、どれだけこれをやりたかったことか!5月11日の外出規制解除につづき、6月2日、やっとフランス全国でカフェやレストランが営業を再開した。今にも崩れそうな空模様を気にしながら、お気に入りの店で、待ちに待った「(ロックダウン解除後の)初テラス」のひとときを満喫した人も多いだろう。
きょう6月15日からやっと通常営業が許されたパリ。きのうまではテラスでの営業しか許されていなかった。店としてはできるだけ客席数を確保して2ヵ月半の休業期間分をとり戻したいところだ。とはいえ、小さなテラスでも衛生上、テーブルの間隔は開けないといけない…。
パリ市はテラス設置・拡張の特例措置を講じた。テラスがない店でも規準をクリアすれば、公道に無料でテラスを設けることが許可される。町のそこかしこに、路上駐車スペース1台分のミニテラス、狭い歩道に椅子やテーブルを置いた細長いテラスなどが出現するようになった。車両通行止めにして、通り全体がテラス化したところもある。このようなカフェ経営者たちが頭をひねって設けた〈特別テラス〉は朝8時から夜10時までに限り、9月30日終了する、この夏限りのおたのしみです。(六)
紙面記事は6月11日の内容、この記事は6月15日に更新したものです。